中尾 藝阿彌(なかお げいあみ)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.中尾 藝阿彌の作品を売りたいお客様へ

中尾藝阿彌は室町時代に活躍した絵師で、かの有名な将軍である足利義政にも仕えたことのある由緒正しい人物です。絵画だけでなく連歌や表具などにも芸能全般に才能を発揮しました。しかしかなり昔の人物のため、現存する作品や当時の資料が少なく、不明なことも多い人物です。

このページの目次

2.中尾 藝阿彌についての解説

中尾藝阿彌の名は真芸(しんげい)、号は学叟(がくそう)と言い、同じく芸術家である能阿弥を父に持ち、また中尾藝阿彌自身も相阿弥という人物の父でもあります。能阿弥、藝阿彌、相阿弥と親子三代に渡って広く芸術に通じており、総称して三阿弥と呼ばれることもあります。室町幕府に仕えて、将軍家の芸術顧問職である同朋衆(どうほうしゅう)として芸能全般を取り仕切ったと言われています。

3.中尾 藝阿彌の歴史

中尾藝阿彌は1431年、永享3年に足利将軍に仕える能阿弥の子どもとして生まれました。成長する能阿弥の後を引き継いで、同朋衆に入り将軍家の芸能全般に携わるようになります。絵描きとして様々な作品を制作する傍ら、書画や中国製品である唐物の鑑定や管理、座敷飾りを指導するなど芸能全般を取り仕切り幅広く活躍することになります。しかし、1467年に約11年間に渡り続く応仁の乱が起こり、戦禍のあおりを受けて当時の史料や作品の多くが消失することになりました。享年は1485年です。

4.中尾 藝阿彌の代表作

  • 『観瀑図』(1480年)

5.中尾 藝阿彌の作品の買取査定ポイント

中尾藝阿彌は将軍家に仕えた大物の絵描きでありながら現存している作品が少なく、藝阿彌本人が制作したと確証されているのは代表作である「観瀑図」のみとなっています。ですので、まず大切なのは中尾藝阿彌が描いた真作であるという裏打ちがとれることが最重要ポイントでしょう。また、作品自体の保存状態が悪くボロボロであった場合は、真贋の判断も付き難く評価自体も落ちてしまうでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の状態
  • 作品の希少性

6.中尾 藝阿彌の作品の取引相場価格

真作であると立証されており現存している作品が一つしかないので、中尾藝阿彌の作品は非常に希少なものとなっています。買取市場に現れることも無く、出回ったとしても果たして本人が制作した真作であるかどうかも問題となっています。そのため買取相場に関しては不明な点が非常に多くなっています。しかし、中尾藝阿彌の作品は美術的価値が非常に高く、現存する作品が少ないということは希少性も極めて高くなるので、もし真作が市場に出ることがあればとても高額で取引されるでしょう。

7.中尾 藝阿彌の作品の買取についてのまとめ

一時代を治めた将軍家に仕え、その時代の芸能全般を取り仕切った中尾藝阿彌。彼は同じ時代やその後の芸術家たちにも大きな影響を与えたと言われています。当時の史料が応仁の乱によって失われたことにより希少性が極めて高いので、買取に出して真作と認められれば、歴史的にも重要なものとして驚くべき価値がつくかもしれません。