西村 昭二郎(にしむら しょうじろう)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.西村 昭二郎の作品を売りたいお客様へ

西村昭二郎は、京都生まれの京都育ち、京都市立美術工芸学校絵画科を修了していますが、さらに研鑽を積むべく東京芸大にも進んでいます。1960年以降、千葉県市川市八幡町に移住し数多くの作品を生み出し、97年に千葉県教育功労賞を受賞しています。今回は日本画家西村昭二郎の人となりについての話題です。

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2.西村 昭二郎についての解説

西村昭二郎は、1999年絵入り年賀はがきで、”万両とホウジロウ”が採用されており、名前は知らなくてもこのイラストは知っているという人は多いかもしれません。京都生まれの京都育ちですが、人生の半数近くを千葉県市川市八幡町で過ごしました。ここから様々な名作が生まれ、筑波大では美術専門講師として就任し、後進の指導もしました。同時に制作した作品が文化庁お買い上げとなっています。

3.西村 昭二郎の歴史

1927年京都市に生まれ、京都市立美術工芸学校絵画科を修了後、さらに東京美術学校日本画科へ進み、本格的に日本画を学びます。卒後すぐに本領発揮して創造美術展に初入選します。22歳でした。これを機に入選を繰り返し、注目を集めました。1967年には法隆寺金堂壁画模写にも参加しています。この間、千葉県市川市八幡町に家族共に拠点を移して、制作を続けます。1982年に筑波大学芸術学系教授に就任し、8年間後進の指導にもあたりました。1997年千葉県教育功労賞受賞、1999年に勲五等瑞宝章受章し、72歳で亡くなりました。

4.西村 昭二郎の代表作

  • 『雪はな鴛鴦』
  • 『春野』
  • 『ゴクラク鳥花』

5.西村 昭二郎の作品の買取査定ポイント

西村昭二郎の真作を見分けるには、直筆サインと落款を見つけることですが、西村昭二郎は少なくとも3つの落款を利用していました。象形文字のように単純化されたデザインと、”昭二郎”が少々くずれた形のもの、明確に昭二郎と読めるものの3つです。直筆サインはすべて”昭二郎”なので、わかりやすいです。作品によっては額内マットに鉛筆で走り書きされています。西村昭二郎がどの作品にどのような印章と、サインを使っていたかをリサーチできれば、確実です。保存環境が最適であることも重要ですし、美品か否かにも注意しましょう。

代表的な査定ポイント
  • 真作
  • 直筆サイン
  • 落款
  • 共シール
  • 保存環境

6.西村 昭二郎の作品の取引相場価格

西村昭二郎作品は、日本人には比較的なじみ深いだけに、ヤフオクなどの買取相場も高値です。平均14.000円程度ですが、”雪中五位”は74.000円で取引されました。15号(83.5×68.5cm額付)の大作で迫力あるのもありますが、全体的に傷がほとんどなく美品であり、高級額装です。”陽だまり”は評価額は半分程度で37.000円でした。同じく花鳥画で大きさは86.0×112.cmの大作です。 ”鳥とサボテン”は4.200円で取引されました。50.2×62.2cmですが、作品も含めて全体的に経年劣化が見られます。

7.西村 昭二郎の作品の買取についてのまとめ

西村昭二郎作品は、美品で真作であれば、買取相場でも高額取引される作家です。20年ほど前に年賀状の意匠に採用されたこともあり、その頃を知っている人には、懐かしさもあります。画伯の作品は柔らかい筆使いと明瞭な色使いが日本人好みなのも、人気の理由でしょう。買取査定にかけてみて損はありません。