西山 完瑛(にしやま かんえい)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説

1.西山 完瑛の作品を売りたいお客様へ

西山完瑛は、江戸後期(幕末)から明治時代に活躍した四条派の画家です。父・西山芳園に画法を学び、四条派の伝統的な画風を堅実に守りながら、数々の作品を世に残しました。儒学者・松田松陰に儒学を学び、儒者としても知られています。

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2.西山 完瑛についての解説

西山完瑛は、四条派である父・西山芳園の画法を受け、大阪四条派の画家となり大阪画壇で活躍しました。その一方で、大阪の浪華画学校(日本の伝統的な美術の育成を目的として設立された学校)で画を教えるなど後進の育成に努めました。門下には望月金鳳、久保田桃水、武部伯鳳がいます。西山完瑛は写生の奥義を究め、人物・花鳥画をよく描きました。

3.西山 完瑛の歴史

西山完瑛は天保5年に、画家・西山芳園の長男として大阪に生まれます。名は謙、字は子受、通称を謙一郎、完瑛は号です。父である大阪四条派を代表する絵師・西山芳園の手ほどきを受け、伝統的な四条派の画家となりました。また、中国の孔子がとなえた学問・儒学を儒学者・後藤松陰の門に学びます。その後、播磨(兵庫県)明石藩の藩州明石候に仕え、藩政にも携わりました。江戸から明治にかけ生き、明治30年8月12日、64歳で亡くなりました。

4.西山 完瑛の代表作

  • 『納涼船遊図』
  • 『四季花鳥図』
  • 『藤花図』
  • 『和美人図』

5.西山 完瑛の作品の買取査定ポイント

西山完瑛は、幕末から明治時代に活躍した大阪四条派の画家です。四条派という伝統的画風を寛実に守り、人物・花鳥画をよく描きました。西山完瑛の作品の買取査定ポイントは、本当に本人の作品(真作)かが重要になります。また、経年により良質な作品が多くはないので、作品の状態も重要な買取査定ポイントの一つです。ですから、良質で希少な作品が市場にでれば、高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れ)
  • 箱の有無

6.西山 完瑛の作品の取引相場価格

西山完瑛の作品は、模写で1.000円~5.000円、真作では10.000円~400.000円で取引されています。作品としては掛け軸が多く取引されています。およそ300,000円で取引された作品(全体サイズ209cm×40cm)は中国の青龍刀を描いた珍品とされています。400.000円で取引された作品(全体サイズ130.5cm×65.5cm)は画・表装とも良質なものでした。経年によるオレ、シミ、イタミのある作品が多くありますので、作品の状態、希少性によっては先に紹介した金額以上で取引されるでしょう。

7.西山 完瑛の作品の買取についてのまとめ

西山完瑛は、伝統的な四条派の画法を継いだ四条派の画家です。人物・花鳥画を得意としていました。門下には著名な画家も多くおり、高い評価を受けています。それゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、高額となる可能性があるでしょう。