新田 長次郎(にった ちょうじろう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.新田 長次郎の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

新田長次郎は、明治時代から昭和前期の実業家、資産家です。帯革製造業の確立をはじめ、ゼラチン、膠、ベニヤの製造など日本産業の発展に貢献しました。高等商業学校設立に賛同し、巨額の私財を投じて援助しました。新田長次郎の掛け軸は作品数が少ないため、真作は高値が期待できます。

このページの目次

2.掛け軸作家「新田 長次郎」についての概要

新田長次郎は15歳のときに福澤諭吉の『学問のすゝめ』を愛読し、学問の真意義を理解しました。寛厚な人柄と評されており長次郎の工場では労働者との軋轢は起こりませんでした。長次郎は篤志家としても知られ、貧困子弟のために私立夜学校の有隣尋常小学校を設立しました。また、1923年(大正12年)には松山高等商業学校の創立を援助しています。

3.掛け軸作家「新田 長次郎」の生い立ちや歴史

新田長次郎は1857年(安政4年)に伊予国温泉郡山西村(現在の愛媛県松山市山西町)の農家に生まれました。1877年(明治10年)、20歳のときに大阪に出て米屋で働き、そのあと藤田組製革所に入り、西欧式製革技術を習得しました。製革技術の研鑽を積み、1885年(明治18年)に新田組として独立し、製革工場を起こします。1888年(明治21年)に動力伝動用革ベルトの国産化に成功すると、「新田製地球印帯革」と称し全国の紡績会社に販路を広げました。1902年(明治35年)に功績が認められ緑綬褒章を授与され、1904年(明治37年)には革ベルトの接合法で日本初の特許を取得します。1921年(大正10年)には帝国発明協会から発明功績者として表彰されました。

4.新田 長次郎の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

査定にあたっては新田長次郎の確かな落款や印があることが重要です。真作を証明できる鑑定書や書付があるとなおよいでしょう。保存状態やサイズ、仕立てによっても大きく査定金額が変動いたしますのでご留意ください。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 欠けなどがなく保存状態は良好か(補修せずにそのままお持ちください)
  • 新田長次郎本人の作品かどうか(サインや落款が確認できるか、いつの時代の作品であるか)
  • 素材の質、種類
  • 掛け軸の付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 市場価値はあるか(有名作家の作品なら多少劣化していても高値が付きます)

5.新田 長次郎の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

新田長次郎の掛け軸作品はネットオークションで、真贋不確かなものでも数千円程度から取引されています。模写作品でも『五言絶句』という作品では、全体寸縦約250cm×横約67cm、本紙寸縦約175cm×横約46cm、「紙本肉筆」、作品状態は若干傷汚れ皺がありますが概ね良好な品物が、2,500円で落札されています。

6.新田 長次郎の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

新田長次郎は20歳のときに大阪に出てから製革技術を習得すると、帯革製造業の確立や特許取得など明治期の製造業に多大な貢献をした人物でした。新田長次郎の作品は市場に出回っている数が少ないため、真作であれば高値が期待できるでしょう。新田長次郎の作品を所有されている方は是非一度査定を検討してみて下さい。