野口 小蘋（のぐち　しょうひん）の作品を高価買取！掛け軸の査定ポイントを徹底解説！

1.野口 小蘋の作品を売りたいお客様へ

野口小蘋は、明治〜大正時代に活躍した女性南画家です。名は親（ちか）、字（あざな）は清婉といいますが、画を学ぶ中で野口正章との結婚を経て「野口小蘋」と名乗るようになります。花鳥、山水、人物画を得意とし、美人画で一時期人気を博した人物です。

2.野口 小蘋についての解説

野口小蘋は花鳥・山水を得意分野とした南画家です。同じく南画家である野口小蕙を娘に持ちます。「南画」とは、中国の南宗画の影響を色濃く受けた画派のことをいい、江戸時代に支持されました。野口小蘋の作品は、この南画の伝統を踏襲した気品ある作風が特徴です。その作品が認められ、皇室や宮家御用達の作品を手がけるなど、女性画家として高い地位を築きました。

3.野口 小蘋の歴史

野口小蘋は古医方松邨春岱の娘として、1847年に大阪の難波で生まれました。幼少期より詩や書、画に関心を持ち、関西で重鎮とされる南画家である日根野対山の元で学びます。その後京都で画の道へと本格的に進み、いくつもの博覧会で受賞作品を残し、皇室お抱えの芸術家である「帝室技芸員」に選ばれるなどの大きな活躍をおさめました。華族女学校で教授を務めたこともあり、その数々の功績から女性南画家の筆頭としてその名が広く知られています。1917年に享年71歳、病が原因で亡くなりました。

4.野口 小蘋の代表作

• 『阿波鳴門』
• 『春秋山水図屏風』
• 『溪山清趣図』

5.野口 小蘋の作品の買取査定ポイント

野口小蘋の作品は「南画」という分類に属し、中国から影響を受けた画風を取り入れています。作品形式は「掛け軸」であることが多く、和紙に描かれた繊細な作品がほとんどであるため、汚れや破れがないかなどの保存状態が買取査定において重要です。また、真作としての保証があるか否かという点も、査定に大きく影響します。

代表的な査定ポイント

• 作品の保存状態
• 真作であるかどうか
• 作品の持つ希少性

6.野口 小蘋の作品の取引相場価格

野口小蘋の作品は、比較的低い価格帯で取引されています。掛け軸はひとつ10.000円から、高値のもので30.000円ほどになるものもあります。流通している作品数は多くありませんが、保存状態の良いものや、有名作品だとおおよそ15.000円〜20.000円台で取引されています。また、真作かそうでないかによっても大きく価格が変わり、模写作品だと10.000円を切る買取価格となることもあります。状態にもよりますが、野口小蘋作品の買取価格は10.000円〜20.000円程度の範囲である可能性が高いといえます。

7.野口 小蘋の作品の買取についてのまとめ

野口小蘋は、花鳥・山水の描写を得意とし、高貴かつ上品な作品を生み出した南画家です。繊細な表現を持つ「掛け軸」という作品形式が流通の多くを占め、作品の取引量は多くありませんが、安定した価値を持っているといえるでしょう。