野々口 立圃(ののぐち りゅうほ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.野々口 立圃の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

野々口立圃は江戸時代初期に活躍した絵師であり俳人で、「雛屋立圃(ひなやりゅうほ)」の名前でも知られます。絵師としては狩野派に属しますが、土佐派と宗達流の墨法を交えて立圃オリジナルの作品を確立しました。古典画題の作品や墨画、風俗画、俳画、奈良絵本など、画作のジャンルは多方面にわたります。

このページの目次

2.掛け軸作家「野々口 立圃」についての概要

野々口立圃(1595年〜1669年)は京都一条の生まれです。立圃の父の代から上京し雛人形屋を営んでいたため、雛屋を称していました。名は親重(ちかしげ)、立圃、立甫、甫、松翁、日祐、風狂子。1636年刊行の俳諧論書『はなひ草』は江戸初期において史上初の印刷公刊された俳諧の式目・作法の書で、俳諧や俳句を語る上では極めて重要な転換期に活躍した作家といえます。

3.掛け軸作家「野々口 立圃」の生い立ちや歴史

1595年、京都一条に生まれた野々口立圃は絵より先に俳諧を松永貞徳から学び、次に連歌を猪苗代兼与から、和歌を烏丸光広から学びました。絵画は狩野探幽や俵屋宗達、また土佐派を学んだとも言われ、実際の師については定かになっていません。寛永8年となる1631年に『誹諧口五十句魚鳥奥五十句草木』が貞徳に認められ、その後多くの句集を出し、版本や作画も手がけました。75歳となる1669年に逝去しています。

4.野々口 立圃の掛け軸作品の代表作一覧

  • 誹諧発句集(1633年)
  • はなひ草(1636年)
  • 十帖源氏(1661年)
  • 小町躍(1665年)
  • 柿本人丸像
  • 竹垣図

5.野々口 立圃の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

野々口立圃の作品には句集や写本など俳句に関連したものも多く、一連の作品がまとまっていると価値が上がります。本人の作品であることを証明できる落款やサインがあることも重要ですが、資料が全てそろっていることや、作品の保存状態などで査定額が大きく変動するため、事前に作品の抜けや漏れがないか、よく確認しておきましょう。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 野々口立圃本人の作品であること(証明書や鑑定書があるとなお良いです)
  • 一連の作品が揃っていること
  • 保存状態が良好で、オレやシミなどが多くないか
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか

6.野々口 立圃の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

日本国内のネットオークションにて、野々口立圃の「三十六歌仙」37枚写本が66,600円にて落札されました。こちらは江戸期における野々口立圃の肉筆を謳う写図で、経年による紙の焼けなどが見られるとの条件で出品されたものでした。こうした古文書にあたる作品は希少度も高く、高額査定となる可能性があります。

7.野々口 立圃の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

江戸時代の俳諧や俳句の重要な時期を担った野々口立圃。俳画の先駆者として、のちに松尾芭蕉や井原西鶴など、多くの人物に影響を与えました。俳画関連の作品では高値が期待できる作家ですので、野々口立圃の作品をお持ちの際は、ぜひ一度査定に出されてみることをお勧めいたします。

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