小野 道風(おのの みちかぜ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.小野 道風の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

小野道風は、平安時代前期から中期にかけての貴族です。参議・小野篁の孫で、大宰大弐・小野葛絃の三男にあたり、官位は正四位下・内蔵頭です。能書家としても知られ、それまでの中国的な書風から脱皮して和様書道の基礎を築いた人物です。その実力と功績藤から、原佐理と藤原行成と合わせて三跡と称されています。

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2.小野 道風の掛け軸作品についての概要

小野道風の筆跡は「野跡」と呼ばれ、雄渾豊麗、温雅で優れ、草書は爽快で絶妙を極めている作品が多いです。醍醐天皇が道風の書を深く愛好したことから、醍醐寺の榜や行草法帖各一巻を任されました。また『源氏物語』では、道風の書を評して「今風で美しく目にまばゆく見える」(意訳)と評しています。道風の没後、評価はますます高まり、現在では「書道の神」として祀られるに至っています。

3.小野 道風の掛け軸作品の歴史や情報

小野道風は中務省に属する少内記という役職にあり、宮中で用いる屏風に文字を書いたり、公文書の清書をしたりする職務に就いていました。能書としての道風の名声は生存当時から高く、当時の宮廷や貴族の間では「王羲之の再生」ともてはやされていました。しかしながら空海筆の額を批判するなど、気性が激しい一面もあったとされています。

4.小野 道風の掛け軸作品の代表作一覧

  • 三体白氏詩巻
  • 智証大師諡号勅書
  • 屏風土代
  • 玉泉帖
  • 絹地切
  • 秋萩帖

5.小野 道風の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

小野道風の作品は人気が高いだけに、工芸印刷、手彩色の木版画といった偽物も多いです。鑑定が非常に難しい作家ですが、日本の百貨店や画廊などで目録や証明書付きで購入された作品であれば価値が保証されています。まずは小野道風本人の真作であるかどうかが大きなポイントです。また保存状態は良いか、制作された年代やタイトルがはっきり分かっているかなどの一般的な骨董品の査定基準ポイントもあてはまります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 希少な作品であるか(欲しがる人が多いほど買取価格はあがります)
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)

6.小野 道風の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

国内のネットオークションにて、小野道風の掛け軸『於彼如来』は60,200円で取引されています。この作品は紙本肉筆、サイズが約27cm×9cmです。保存状態良好、真作保証品であることから、46件もの入札を集めて高値がつきました。

7.小野 道風の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

滋賀県の小野道風神社、京都府の道風神社など道風を祭神として祀る神社がいくつか存在し、現在でも小野道風は親しまれています。小野道風の作品をお持ちで売却を考えているなら、真作証明できることはもちろん、作品の保存状態、付属品が揃っていることも合わせて確認しておきましょう。