大島 来禽(おおしま らいきん)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.大島 来禽の作品を売りたいお客様へ

大島来禽は江戸中期に活動した京都の画家です。夫は高名な儒者・高芙蓉(1722年~1784年)でした。中国の明清画に強く影響を受けた山水画や花鳥画を残しています。来禽の作品は池大雅、伊藤若冲、円山応挙といった当世一流の画人とともに画帖に収められることもあり、その画力は確かなものされています。高価買取が期待できる作家の一人といえましょう。

このページの目次

2.大島 来禽についての解説

大島来禽は画、また漢詩や書にも秀でた才媛でした。画は夫・高芙蓉に学んだとされています。山水には女性らしい細部に細やかな描写を見せ、花鳥には緻密な彩色を施し、来禽ならではの色彩感覚をみせる作品を残しました。近世京都知識人の人名録『平安人物誌』に名前があることから、当時女性画家として名を馳せていたことが分かります。

3.大島 来禽の歴史

大島来禽の生没年不詳です。京都の町屋に生まれました。本姓は奥田、名は蘿井、号を来禽、字は檎々です。来禽は若いころ儒学者・伊藤東所(伊藤仁斎の孫)に仕えていたらしく、そこでのちに夫となる高芙蓉に出会い、画を本格的に学びました。高芙蓉は池大雅の友人としても知られ、篆刻や書画、漢詩にも優れた当世一流の文人として名高い人物です。

4.大島 来禽の代表作

  • 清渓垂釣図
  • 山水図(1770年)
  • 花鳥図
  • 天保九如図(1792年)

5.大島 来禽の作品の買取査定ポイント

大島来禽は高芙蓉の妻であっただけでなく、確かな実力を認められた画家でした。高芙蓉は「印聖」とも呼ばれた人物でもあるだけに、来禽の画においては特に確かな落款と印章であることが重要です。またほかにもサイズや仕立て、保存状態などによっても評価は大きく変わってきます。

代表的な査定ポイント
  • 作者の署名・落款があるか
  • どのような仕立てか
  • 保存状態は良好か
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 作品は書か画か

6.大島 来禽の作品の取引相場価格

大島来禽の作品は、残念ながらあまり市場に出回っていません。来禽の作は希少価値も高いですが、夫・高芙蓉との画讃ものなどは特に注視されるでしょう。また寡作とされているだけに落款や印章の一致、箱書や極などの書付といった真作を裏付ける保証のものがあるものが求められます。

7.大島 来禽の作品の買取についてのまとめ

現在確認されている大島来禽の作品は、決して多いとはいえません。しかし当時の評価は高く、来禽は今後研究を深めるべき作家として注目されています。もし大島来禽の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めいたします。