太田 聴雨(おおた ちょうう)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.太田 聴雨の作品を売りたいお客様へ

太田聴雨は、複雑な家庭環境と生活苦といった、幾多もの苦難を乗り越えて、夢を追いかけ続けた日本画家です。生前はぱっとした経歴もないまま、画家としては終わってしまったかのように見えますが、没後100年あまり経って、太田聴雨の作品が見直されてきています。今回は画家太田聴雨の制作と生き様を追いかけてみましょう。

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2.太田 聴雨についての解説

太田聴雨は、1900年代前半に活躍した、近代日本美術を代表する日本画の巨匠です。幼少時から家庭環境に恵まれず祖父の元で育ってきた生い立ちが、画伯の作品に濃厚に影響を与えています。太田聴雨は時代に翻弄された作家でした。不本意ながら書画屋として働いた後の深夜に描き続けていました。努力が実って1919年日展に初入選します。このまま順調にいくと思いきや、志半ばで1958年61歳で早すぎる死を迎えました。

3.太田 聴雨の歴史

太田聴雨は、1896年宮城県仙台市にて、貧しい山師の家に生まれます。幼少時に両親が離婚したので、母親の愛も顔をもほとんど知ることなく祖父に養子に出されます。その後、親戚の間を転々としていく中で画家を志すも、生活苦からあえなく挫折、ようやく日の目をみたのは1913年でした。美術展に初入選し仲間と画壇も結成しましたが、関東大震災で再度挫折してしまいます。1927年前田青邨に師事し1930年に美術院賞受賞、1951年現在の東京芸大教授として、後進の育成に励みます。58年これからというときに61歳の波乱万丈な人生を閉じます。

4.太田 聴雨の代表作

  • 『星を見る女』
  • 『種痘』
  • 『家郷』

5.太田 聴雨の作品の買取査定ポイント

太田聴雨の作品は、買取査定が10万円以上の高額で取引されているので、真作を見分けることが重要になってきます。”聴雨”の直筆サインと落款を見つけましょう。掛け軸であろうとも額絵であろうとも必ず挿入されています。さらに、共箱に落款と直筆サインがある場合もあります。コピーであった場合は、黒一色で印字されています。作品によっては左上に大きく目立つように共シールが添付されています。

代表的な査定ポイント
  • 真作
  • ”聴雨”の直筆サイン
  • 落款
  • 共箱
  • 共シール

6.太田 聴雨の作品の取引相場価格

太田聴雨の作品は、文化資産として全国の主要美術館で、多くの作品を見ることができる貴重なものですが、ヤフオクでは原画の買取が活発に開催されています。取引価格相場は平均12.000円弱ですが、掛け軸”春雪”は150.000円で取引されました。サイズは178x89cmで横幅がある太巻きの絹本彩色画です。共箱および二重箱で保管状態が極めて良く、この価格です。太田聴雨は鳥獣画も良く描いていました。虎を描いた”別号翠岳”は2.000円です。サイズは56×195cmで縦長タイプです。経年劣化があってこの取引額になりました。

7.太田 聴雨の作品の買取についてのまとめ

太田聴雨は、不遇時代を長く過ごし、時代に翻弄されつつ自分の夢をどのようなときでも、あきらめなかった不屈の画家です。美術館でしか出会えない希少価値の高い作品なので、買取査定を通して多くの日本人に、原画に触れて欲しい作家です。ご検討ください。