尾竹 国観(おたけ こっかん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.尾竹 国観の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

尾竹国観は明治時代に活躍した浮世絵師、日本画家です。尾竹越堂と尾竹竹坡という兄弟も画家で尾竹三兄弟と呼ばれています。幼いころから画才を認められて、20歳の頃は数々の賞を受賞し活躍しました。国観はデッサン力が卓越していたので、人前で描く即興画が得意でした。晩年は目立った功績もなく不遇でしたが現在はその個性的な画風が人気を博して評価も上がっています。

このページの目次

2.掛け軸作家「尾竹 国観」についての概要

幼少期から絵が上手だった尾竹国観は8歳頃から絵を描いて家計を助け、東京学齢館の全国児童画コンクールでは一等賞をとります。その後も14歳で富山博覧会で三等賞、16歳で日本美術協会一等賞、翌年同会で銅牌を受けるなど早くから画家として注目されていました。さらに日本画家小堀鞆音の門下に入り、日本絵画協会・日本美術院連合絵画共進会で多くの賞を受けています。また、文展などでも賞を獲得しましたが、横山大観らと考え方の違いから衝突して画壇から遠のき、その後の人生は精彩を欠きました。しかし国観が描いた教科書や雑誌の挿絵やポンチ絵(滑稽、諷刺的な浮世絵)などは近年再び注目されています。

3.掛け軸作家「尾竹 国観」の生い立ちや歴史

1880年現在の新潟県で尾竹国観は誕生しました。子供時代から画家としての素質が十分で東京学齢館の全国児童画コンクールで一等を取るほどの腕前でした。その後日本画家小堀鞆音に師事して歴史画を学び、富山に移り住むとやはり画家の兄たちと一緒に10代前半で新聞の挿画や売薬版画を描いて生活費を稼いでいました。若い時代に様々な賞を受賞して画家としての地位を築きましたが、美術学校出身の岡倉天心や横山大観らは天才肌で絵を売って商売にしてきた国観の有り様を嫌いました。日本画の改革に熱心だった理想家の大観とたたき上げの画家の国観はそりが合うはずもなく、国観は画壇を追われる形となり以前のように賞を受賞することもなくなって1945年に65歳で歿しています。

4.尾竹 国観の掛け軸作品の代表作一覧

  • 騎兵図
  • 油断(1909年)
  • 巴(1930年)
  • 扇の的 共箱 双幅

5.尾竹 国観の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

尾竹国観の描く人物はポンチ絵を描いていたせいかその表情は個性的でとてもユニークです。ですからその点が尾竹国観の描いた作品かを見分けるポイントになります。さらに国観の書き記した落款の文字はとても特徴的で目立つものなのでそれが記されているかどうかも判断基準となります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 作品が偽物ではなく真作であること
  • 本人のサインや印がある箱があること
  • 欠けや穴が無く良く保存されていること
  • 見た目が美しい

6.尾竹 国観の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

市場で尾竹国観の掛け軸は、数多く出回っていますが贋作も含まれています。ヤフーオークションなどをみると、真贋は不明で『竹林七賢図』という作品が45,999円で落札されています。共箱つき、本紙が128.5cm×52cm、軸寸が213cm×66.5cm、全体の状態も良好な作品になります。真作保証品となりますが鑑定書などは付属されていません。このように真作・贋作については不明な作品が多いですが、全体の傾向として5万円前後の取引が多いようです。真作の確証があり、状態のいい作品であれば作品の種類によっては十数万円の査定も期待できるでしょう。

7.尾竹 国観の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

幼少時から絵の才能に恵まれた尾竹国観は二人の兄弟たちと画家の道を進みました。20歳の頃は絵画賞を次々に受賞してその前途は有望かと思われましたが画壇の権力者横山大観らとそりが合わず、その才能を示す機会も減っていき晩年は寂しいものでした。しかし尾竹国観の巧みで特徴のある絵は近年脚光を浴び再評価されています。その個性的な画風と落款は本物か偽物かを見分ける大切なポイントとなります。

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