頼 春風(らい しゅんぷう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.頼 春風の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

頼春風は江戸時代に活躍した安芸国竹原(現在の広島県竹原市)出身の儒医です。兄の春水(しゅんすい)、春風、弟の頼杏坪(きょうへい)の三兄弟は、学問、詩文、書に優れており、「三類」と称されていました。春水、頼杏坪は広島藩儒となり出世の道を選びますが、春風は郷里にとどまり悠々自適に暮らしました。ネットオークションでの過去の査定額から、頼春風の真作であれば高値が期待できる作家です。

このページの目次

2.掛け軸作家「頼 春風」についての概要

篠崎三島は、頼春風をはじめとする類家の3兄弟を「春水は方(四角)、春風は円、杏坪は三角」と、漢詩になぞられて譬えています。出世の道に進まず、郷里で文化向上につとめた春風の人柄が表されており、後の世人は春風を詩風だけではなく、円満の人であったと評しています。

3.掛け軸作家「頼 春風」の生い立ちや歴史

頼春風は1753年(宝暦3年)、安芸国竹原(現在の広島県竹原市)で小早川氏に仕える頼家に五人兄弟の四男として生まれます。次男と五男は若くして亡くなっており、残ったのは頼春水、春風、頼杏坪の3兄弟でした。14歳のときに兄の春水に従い大阪に出向き、そこで尾藤二洲らと親交を深め儒学を学び、医術は古林見宜から学びました。1773年(安永2年)に父の惟清が倒れたのを機に郷里に戻り、竹原頼家の家督を継ぎます。医業を開業したのち、竹原の文化向上に尽力し、1793年(寛政5年)に郷塾「竹原書院」を開講しました。竹原書院は、市立竹原書院図書館として現存しています。

4.頼 春風の掛け軸作品の代表作一覧

  • 春風館詩鈔
  • 芳山小記

5.頼 春風の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

査定にあたっては頼春風の確かな落款や印があることが重要です。真作を証明できる鑑定書や書付があるとなおよいでしょう。保存状態やサイズ、仕立てによっても大きく査定金額が変動いたしますのでご留意ください。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 欠けなどがなく保存状態は良好か(補修せずにそのままお持ちください)
  • 頼春風本人の作品かどうか(サインや落款が確認できるか、いつの時代の作品であるか)
  • 素材の質、種類
  • 掛け軸の付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 市場価値はあるか(有名作家の作品なら多少劣化していても高値が付きます)

6.頼 春風の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

頼春風の掛け軸などの作品はネットオークションなどでは真贋不確かなものでも数千円程度から数万円で取引されています。例えば『頼春風 書 頼山陽遺墨展出展作』という作品では、全体寸縦約216cm×横約55cm、本紙寸縦約137.5cm×横約41cm、「絹本肉筆」、「象牙軸」、「頼山陽遺墨展出展作」、作品状態は「本紙に少しシミ有り」、付属品として「極め箱(頼潔)、二重箱」とするものが、30,500円で落札されています。

7.頼 春風の掛け軸作品の買取についてのまとめ

頼春風は類家の家督を継ぎ、3兄弟で「三類」と称されるほど詩文や書に才能を発揮した儒医でした。模写作品は数千円、真作であれば数万円の高値で取引きされる可能性があります。頼春風の掛け軸作品を所有されている方は、是非一度査定を検討されることをお勧めいたします。