藍 瑛(らん えい)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.藍 瑛の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

藍 瑛は中国の明代後期を代表する画家で「浙派」(せっぱ)の大家といわれています。山水画を中心に粗放な筆墨法と雄大な構図が特色です。日本には江戸時代に多くもたらされて、池大雅や谷文晁、渡辺崋山などにも強く影響を与えた事で知られていますので高額査定になるかもしれません。

このページの目次

2.掛け軸作家「藍 瑛」についての概要

藍瑛は江南の各地を遊学し、文人たちに優遇され様々な古画と文人画の理念を学んでいます。浙派の特徴である雄大な構図と清雅な文人画法を取り入れて新しい画風を確立しました。晩年は杭州に帰り多くの弟子たちを育てています。藍瑛の画風は武林派(武林は杭州の古称)とも呼ばれ子、孫、弟子たちに受け継がれていきます。そのため「浙派の殿将」「武林派の始祖」とも呼ばれています。

3.掛け軸作家「藍 瑛」の生い立ちや歴史

藍瑛は浙江省杭州で1585年に生まれています。日本では豊臣秀吉が関白になった年です。当時中国の代表的画派が浙派と呉派でした。浙派は南宋院体画(中国宮廷画家による絵画)の流れをくむ戴進(たいしん)を始祖とする画派で雄大な構図の山水画を得意としていました。明代前期、画壇の主流を占めていたのは浙派です。呉派は盛唐の詩人で文人画家の王維が始祖の画派です。藍瑛は画派に固執せずに、雄大な構図の浙派と呉派の色彩感を取り入れて折衷的画風を創始し山水画の他、人物や花鳥も多く描いています。画法は子の藍孟、孫の藍深や弟子の劉度、蘇宜などに受け継がれ多数の追随者を輩出しています。

4.藍 瑛の掛け軸作品の代表作一覧

  • 天目喬松図(1929年)
  • 雪山瀑声図(1929年)
  • 渓居賞秋図(1653年)
  • 倣古山水図冊(1655年)

5.藍 瑛の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

藍瑛の作品は古画なため、写しや偽物が数多く存在します。しかし、写し品でも表装などの仕立てによっては高値が付く場合もあります。それも保存状態や箱のあるなしで査定が異なってきます。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 藍瑛本人の作品かどうか(証明書や鑑定書があれば尚良い)
  • 作者の銘(署名)はあるか
  • 保存状態は良好か(破れやシミ、ヤケはないか)
  • 素材は何でできているか
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)

6.藍 瑛の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

藍瑛の作品は真贋不確かなものは安価で取引されています。しかし、藍瑛の清代の作品『在山水画』で長さ192cm×横幅90cm、絹本、肉筆保証という作品が642,001円で落札された実績が2018年にあります。こちらは鑑定書がなく真贋不明ですが、作品の状態や落款など真作として判断できたため入札も多く高額な査定につながったと言えます。真作と証明ができて状態がよければ、より高額な査定が期待できます。

7.藍 瑛の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

江戸時代に多くもたらされ、池大雅や谷文晁、崋山などに影響を与えた藍瑛の作品は、古画でもあり美術館や博物館に所蔵されるようなレベル故に、共箱の有無や藍瑛本人の作の真偽にかかわらず、約64万円という高値で取引されるほどなので、お持ちの方は一度査定に出すことを考えてみてはいかがでしょうか。

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