酒井 鶯浦(さかい おうほ)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.酒井 鶯浦の作品を売りたいお客様へ

酒井鶯浦(1808年~1841年)は江戸後期に活躍した江戸琳派の絵師です。酒井抱一の弟子でしたが、後に養子となりました。現存する資料からは、当時の親子の温かい交流を窺い知ることができます。抱一に慈しまれ、工房「雨華庵」を継いだ人物です。画力も確かな絵師であっただけに、高価買取が十分期待できるでしょう。

このページの目次

2.酒井 鶯浦についての解説

「古画備考」には国学者・檜山坦斎からの聞き書きとして、酒井鶯浦が姫路藩主酒井家から酒井抱一を「御父様」と呼ぶのを咎められたこと、しかし抱一は鶯蒲をよく愛したこと、水戸公に会った折には抱一と共に席画したこと、書にも秀で、茶道を好んだことなどが記されています。鶯蒲作の『浄土曼荼羅図』には、抱一の箱書や手紙が添えられており、鶯蒲の世話をやく抱一の様子が窺えます。基本的に抱一に倣った作風で父子合作も多いですが、天井画や絵馬、扇、絵巻、また版本下絵や俳諧摺物といった作品も手掛けています。

3.酒井 鶯浦の歴史

酒井鶯浦は文化5(1808)年、築地本願寺の末寺である市ヶ谷浄栄寺住職・香阪壽徴(雪仙)の次男として生まれました。幼名は八十丸、別号に伴清、獅現、雨華庵、鷺浦、獅子丸などがあります。文政元年、抱一の事実上の妻・小鶯(妙華尼)に望まれ、雨華庵の後継者として養子に迎えられました。天保12年、34歳の若さで没しています。戒名は依心院詮真法師唯信寺鶯蒲。墓所は築地本願寺にあります。

4.酒井 鶯浦の代表作

  • 酒井抱一像(1829年)
  • 牡丹蝶図
  • 白藤・紅白蓮・夕もみぢ図
  • 浦島図
  • 閻魔図

5.酒井 鶯浦の作品の買取査定ポイント

作品の査定において最も重要なポイントは、真作であるかどうかです。酒井鶯甫の作であると証明できる箱書や書付などがあるとよいでしょう。またサイズや保存状態なども査定の重要な要素になります。

代表的な査定ポイント
  • 箱書や極書などがないか
  • どのような仕立てか
  • 酒井鶯浦の署名・落款印があるか
  • どのくらいのサイズか
  • 付属品の欠けはないか
  • 保存状態は良好か

6.酒井 鶯浦の作品の取引相場価格

酒井鶯浦の作品はネットオークションで300,000円で落札された実績があります。絹本着色の掛け軸作品で、画題は『源氏物語図』、サイズは掛軸全体が172cm×42.5cm、本紙が96cm×40cm、状態は「やや良好、シミ有」と記述されていました。

7.酒井 鶯浦の作品の買取についてのまとめ

酒井鶯蒲は早世であったため遺作は少ないとされてきましたが、近年優れた作品が多く発見され、雨華庵を託されるだけの力量を持った絵師だったことが再確認されています。注目度も高く、真作であればかなりの高価買取が期待できます。もし酒井鶯浦の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めいたします。