石 魯(せき ろ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.石 魯の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

石魯は、20世紀中国の時代の荒波に翻弄されながらも自分の芸術を極め、鋭く躍動感あふれる画風で山水画の革新を成し遂げたと言えます。中国美術界で高い評価を得た「長安画派」を興すなどその功績も大きく、近年、評価も高まっている作家です。高い値がつく可能性もあります。

このページの目次

2.掛け軸作家「石 魯」についての概要

文化大革命の時代には情熱的で重厚な対象への表現手法が「野・粗・乱・黒」と批判の的となりましたが、石魯は屈することなく、精神を病みながらも素朴な風景や人物を描き続けました。それは、中国伝統の美意識の新しい価値の創造とも言える試みでした。技巧に走らず緊張と野生の両立が感じられる人物画、花鳥画などは、現在も驚嘆の声とともに賛美されています。

3.掛け軸作家「石 魯」の生い立ちや歴史

石魯は1919年、四川省仁寿に生を享けました。原名は馮亜珩といいます。10代で成都東方美術専科学院で絵の鍛錬を重ね、21歳となった1940年、延安にあった陝北公学院で版画、中国画を勉強しました。1959年に発表した『転戦陝北』の評価がしだいに高まり、画業も充実していきます。さらに、趙望雲と一緒に「長安画派」を創始し、大きな反響を呼びました。中国美術家協会常務理事など要職に就く一方で、1966年に勃発した文化大革命では激しく迫害されます。一時は死刑の危機に陥りますが、精神疾患で入院していたため逃れることができました。病に苦しみながらも石魯は筆を取り続け、特に黄土高原を題材に多くの傑作を生みだし、1982年、63歳で亡くなりました。

4.石 魯の掛け軸作品の代表作一覧

  • 転戦陝北(1959年)
  • 秋収(1960年)
  • 家家都在花丛中(1962年)

5.石 魯の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

不遇な時代を乗り越え、功績を称えた展覧会が中国国内で開催されるなど、現在、石魯作品は、新鮮な驚きを持って迎えられ、高い評価を得ています。作家の筆となる作品は市場で常に待たれており、人気の高まりが思わぬ高値を呼ぶことも期待できる作家です。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 良い保存状態であるか(傷や汚れなどがないか)
  • 付属品が揃っているか(箱や袋、軸先など)
  • 署名や印(落款)があるかどうか
  • 石魯作の証明ができるものかどうか(証明書や鑑定書があるかどうか)
  • 作品の大きさ(尺)はどれくらいか
  • 作品の素材はどのようなものか

6.石 魯の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

現在、作品が市場に出回るケースが少ないことから、真作が出品されるとおおむね高い値で査定されることが多いです。また、真作保証がされていない作品であっても、署名、落款があれば高い値がつくこともあり、作品全体サイズが縦198cm、横66cmの山水図は、署名、落款ありで、とりわけ作者の鋭い筆使いと重厚なタッチが独創的な作品だったこともあり、75,014円の高額落札となりました。真作保証の有無を問わず、お手元に気になる作品がある場合は、ぜひ、査定に出されることをおすすめします。

7.石 魯の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

技術より先にある絵画や対象に対する情熱。そんな創作の原点に立ち続け、20世紀中国美術の美の革新とも言える多くの作品という花を咲かせた石魯。まだまだ沸騰している中国美術ブームは、中国現代美術の作家たちの価値も高騰させています。石魯作品を求めるニーズはさらに高まると言えるでしょう。

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