関谷雲崖(せきやうんがい)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.関谷雲崖の作品をお持ちで売却を考えている方

関谷雲崖は水墨画を得意とする日本画家で、その中でも日本南画という水墨画に分類される作品を残した方です。若い頃から絵画への情熱を燃やし、上京して水墨画の大家に師事し主に風景画を描きましたが、それだけに囚われず様々な作品を残しました。

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2.関谷雲崖について解説

関谷雲崖は大正から昭和にかけて活躍した南画と呼ばれる水墨画の画家で、小室翠雲という日本南画の大家に師事することとなり、絵の研鑽に励みました。大きな展覧会にて複数回入選し、日本南画院院友となりました。日本画の大家である横山大観とも交流があったそうです。晩年は故郷にて自宅のアトリエで絵を描き続け、その生涯を絵画制作に捧げました。

3.関谷雲崖の歴史

関谷雲崖は1880年栃木県那須郡黒羽町(現在の栃木県大田原市)に生まれ、幼いころから絵が好きな人物でした。17歳の時に父親を亡くし、一時は絵をあきらめたのですが21歳のとき寒川雲晁という画家の作品に出合ったことで再び画業を志し、単身上京。南画の大家、小室翠雲に師事し、1915年(大正4年)で初めて文展に入選して頭角を現しました。また1922年(大正11年)には中国にわたり数々のスケッチを残しています。1942年(昭和42年)の太平洋戦争勃発により日本に帰国し、故郷の黒羽に戻り、自宅をアトリエとして活動を続けました。自宅に戻ったあとは自らの作品に自分の今までの人生のことなどを絵の隅に書として書き残したり、風景だけでなく花、鳥など絵の種類を増やして自分の可能性に挑戦し続けました。地元黒羽を非常に愛しており、代表作の一つである「祖家の秋」は、その名のとおり自宅周辺の秋の風景を描いたものであり、地元の風景を数多く残しています。晩年までその姿勢を貫き続け、一人の画家としてその生涯を終えました。

4.関谷雲崖の代表作

  • 『渓山新緑図』
  • 『祖家の秋』
  • 『那須野春色』

5. 関谷雲崖の作品の買取査定ポイント

関谷雲崖は水墨画、中でも山水画の評価が高い画家です。リアリティにこだわるのではなく、自分のイメージを大切にしていた画家なので写実性はそこまで高いわけではありません。高額になりやすい時代としては上京後に小室翠雲に師事していた頃となります。真筆であるかどうかと作品の作られた年代が重要な査定ポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 年代が大正年代であること
  • 作品の状態

6. 関谷雲崖の作品の取引相場価格

関谷雲崖の作品は1000円から取引されている例があるため、比較的安価に手に入ります。ただし年代や作品の状態、大きさなどにより価格は大きく変動し、数万円まで価格が上がる例があります。また数多くの作品を残しているため、流通の量は少なくなく作品によっては高額買取は望み難いものもあります。しかし人気の年代では求める人もかなり多くなるため、高価なものになる可能性もあります。

7. 関谷雲崖の作品の買取についてのまとめ

関谷雲崖は栃木県出身の日本南画の画家で、現実の風景を大事にしつつも写実性にとらわれることなく、自らのイメージを求め続けて絵を描き続けた画家です。展覧会での入賞経験も多くあり、その作品は高く評価されています。作品は比較的安価なものが多いですが、制作年代によっては高価な品物となる可能性もあるので、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。