沈 南蘋(しん なんぴん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.沈 南蘋の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

沈南蘋は、江戸時代の日本に渡り2年間滞在、円山応挙、伊藤若冲など日本の画家に大きな影響を与えました。精密であり濃厚な色彩が特徴の華麗な画風は、後の「南蘋派」として日本で花開いています。近年の江戸絵画人気もあり、作品を探し求める愛好家の熱も高く、高額買取になる可能性も十分ある作家です。

このページの目次

2.掛け軸作家「沈 南蘋」についての概要

江戸中期の長崎で、明代の花鳥画の伝統を受け継ぐ華やかな色の濃淡、そして写実の技を伝えた沈南蘋。その画風は衝撃を与え、多くの日本人絵師を瞬く間に虜にしました。帰国後もますます人気は高まり、幾度となく作品は輸入されています。江戸後期の日本画への影響の大きさは計り知れず、時の将軍、徳川吉宗にも愛されました。

3.掛け軸作家「沈 南蘋」の生い立ちや歴史

沈南蘋は、清朝の時代の中国で1682年に生まれました。浙江省出身で、名は銓といい、字は衡斎、南蘋と号しました。宮廷画家として活躍しましたが、1731年、徳川幕府から招かれ長崎に渡りました。格式高く華やかな花鳥画は日本画壇に新鮮な驚きを持って迎えられ、弟子たちによってその画風は全国的に広がっていきました。円山応挙、伊藤若冲、司馬江漢、与謝蕪村・・・、影響を受けた画家たちは枚挙にいとまがなく、弟子たちにより「南蘋派」も興されました。2年間の長崎滞在ののち帰国し、その後は蘇州で書画の探究を続けました。1760年まで生存していたことは判明していますが、亡くなった年は分かっていません。

4.沈 南蘋の掛け軸作品の代表作一覧

  • 雪梅群兎図(1716年)
  • 秋渓群馬容図(1737年)
  • 獅子戯児図(1751年)

5.沈 南蘋の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

日本美術史上重要な作家でもあり、中国国内のみならず世界の江戸美術愛好家のニーズも近年高まっていると言えます。作品の色彩が残っているかなど保存状態や付属品の有無などによりますが、意外な高値も期待できます。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 沈南蘋本人の作品であるか(証明書や鑑定書があるか)
  • 保存状態は良いか(傷、シミ、カビなどがないか)
  • 付属品が残っているか(共箱・袋・紐など)
  • 作者の署名(落款)があるかどうか
  • 作品の大きさはどうか
  • 何の素材でできているか

6.沈 南蘋の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

作家の特徴が明確に伝わる作品は、おおむね高値で取引されています。絹本の掛け軸『岩上白猿図』は、表装が縦212cm、横69cm、本紙が縦159cm、横52.5cm、桐箱付きで、表装が「近世に仕立て直しされて」いるものの、作品の華麗さが後の大家に与えた影響を明確に感じさせる逸品で、本人直筆保証がされていることもあり、132,000円の高額で落札されています。真作保証の有無などの条件もありますが、作者の画風を伝えるものなどは高額査定の可能性も十分ある作家です。

7.沈 南蘋の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

沈南蘋の紡いだ中国伝統の重厚かつ華やかな花鳥画が、後の江戸後期画壇の隆盛を招き、綺羅星のごとく誕生した日本人画家たちの作品に今も息づいています。コレクターの関心も近年高くなっていると言えます。お手元に作品がありましたら、一度査定に出されることが最良です。

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