塩出 英雄(しおで ひでお)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.塩出 英雄の作品を売りたいお客様へ

塩出英雄は、今風で言えばマルチ人間です。早くから日本画家としての頭角を表し、多くの名作を世に送り出しました。一方で、短歌や茶道または能にも長けていて、本を出版するほどでした。武蔵野芸大教授として、後進への指導にも余念がありません。根底に流れていたのは仏への信心です。今回は、塩出英雄について学びましょう。

このページの目次

2.塩出 英雄についての解説

塩出英雄は、今風で言えばマルチ人間です。現在の武蔵野美大卒業の翌年に、院展初入選し、57歳で内閣総理大臣賞、71歳で2度目の旭日小綬章を受章しています。武蔵野美大教授、学長および美術院理事を歴任し、後進指導に励みます。他美術賞をいくつか受賞し、58歳のときには日展の重鎮として、リーダー的存在になっていました。超多忙な毎日の合間に、茶道や能および短歌への造詣を深め、著書も出版しています。

3.塩出 英雄の歴史

塩出英雄は、明治45年菓子屋の息子として、広島県福山市に生まれました。幼少期より仏教への畏敬を深め、昭和3年の16歳のときに明王院で龍池密雄僧正から真言宗を教わります。画家への夢を抱いて中学卒業後、昭和6年現在の武蔵野美大に進学、日本画と仏教学を本格的に学びます。卒業後、まもなく院展に入選しました。その後、昭和59年までの間に、日本美術院賞および大観賞、内閣総理大臣賞、紺綬褒章、勲四等旭日小綬章と名誉ある賞を受賞し、名実と共に日本美術を代表する巨匠となりました。美術界の重鎮としても、重要な役割を果たしています。

4.塩出 英雄の代表作

  • 『奥信濃』
  • 『新雪(本曽御岳)』
  • 『晨(戸隠)』
  • 『層雲峡』

5.塩出 英雄の作品の買取査定ポイント

塩出英雄が育てた弟子の多くが、国内外で活躍していますが、塩出英雄画伯のオリジナル作品となると、大変数少なく美術館もしくは市販の画集でなければ、目にするのは困難です。実際に取引された作品の中では、16,000円のリトグラフが最高値です。”海山二題”はマットに鉛筆走り書きで塩出英雄のサインと落款があります。額の裏にはオリジナルリトグラフであることと、作品情報を細かく記載した共シールがあります。作品中に塩出英雄のサインと落款が共シールとして挿入されているものもあります。

代表的な査定ポイント
  • 英雄サイン
  • 落款
  • 額裏に共シール
  • 美感
  • 真作

6.塩出 英雄の作品の取引相場価格

特定美術館でしか出会えない塩出英雄作品の中でも、特にレアな額装画”渓澗”は、30.000円の評価額がついて、目下取引継続中です。今後の様子によってはさらに価格がアップする可能性大です。サイズは44×33cmで、傷がなく美品です。実際に落札された作品は海山二題で、”韶景”と”鞆の浦”はオリジナルリトグラフです。16.000円で取引されました。67.5×58×3.3cmで、少し傷があってこの価格です。平成3年作です。額装画は画集からピックアップされた中から、23.000円程程度の評価額がついて、令和元年現在取引中です。

7.塩出 英雄の作品の買取についてのまとめ

塩出英雄作品が美術館以外で見かけることが少ないので、原画で出品されれば、かなりの高値が付くことは必至です。没後何十年たっていても、美術界に強い影響力を持っている巨匠ですので、リトグラフでも2万円以上はします。もし原画で塩出英雄作品を保有しているなら、ぜひ査定にトライしてみてください。