蒋 兆和(しょう ちょうわ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.蒋 兆和の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

20世紀初頭から後半という中国激動の時代を絵筆一本で駆け抜けた水墨画家、蒋兆和の作品は、苦しみや貧困を表現するものから、開放的な空気に満ちた生気あふれる歴史人物画へと変貌していきます。水墨画の伝統と西洋写実主義を織り込んだ独自の画風は、今日まで変わらぬ高い評価を受けており、高価格での買取も期待できます。

このページの目次

2.掛け軸作家「蒋 兆和」についての概要

蒋兆和は、孤児という孤独な身の上と貧困という環境にありながら、絵筆を取ることを決して諦めず、激動の中国において、強靭に自分の道を切り拓いていった作家です。百貨店に勤めながら創作活動を始めた若い頃の庶民の苦しみを描いた作品から、明快な画風で歴史人物画の傑作を世におくりだした後期の作品まで、一貫して対象への透徹した視点はゆるがず、彼にしか出せない情感をたたえています。

3.掛け軸作家「蒋 兆和」の生い立ちや歴史

1904年、中国四川省で生まれた蒋兆和は、孤児の身の上と貧困という熾烈な子ども時代を過ごします。しかし、絵を描くことが好きだったことで、16歳の時に上海の百貨店で広告部の仕事を得、そこが画家としてのスタートラインとなりました。この頃の作風は、自身の経験が色濃く反映された貧困、苦悩をテーマにしたものです。そして、1929年、25歳の時に全国美術展覧会でその名が認識されるようになって後は、南京中央大学の美術系の助教授に招かれ、画家として順調な歩みを始めます。さらに、解放という歴史的事件が作家と見事に共鳴し、画風は明るく快活なものへと変貌を遂げます。水墨画の表現力と写実主義の要素の融合が独自の情感となってあふれだし、その才能は歴史人物画の分野で遺憾なく発揮されるようになりました。そして、1986年、82歳で惜しまれながらこの世を去りました。

4.蒋 兆和の掛け軸作品の代表作一覧

  • 流民图(1943年)
  • 杜甫像(1959年)
  • 小孩与双鸽(1979年)

5.蒋 兆和の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

現代中国の民衆から歴史的人物まで幅広く描いている蒋兆和の作品は、死後30年あまり経ってもなお中国国内で展覧会が開かれるほど愛されています。それだけに本人肉筆の逸品は手元に置きたいというニーズが高いと言えます。意外な高値がつくこともありますで、保存状態など確認のうえ査定に出されることをおすすめします。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 作家の真作であるかどうか(証明書や鑑定書があるとなお良い)
  • サインや落款があるかどうか
  • 保存状態が良いものかどうか(傷やシミなど汚れがないか)
  • 作品サイズ(尺)はどれくらいか
  • 付属品が備わっているか(箱や紐、軸先、軸棒などが残っているか)
  • どのような素材でできているか

6.蒋 兆和の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

肉筆の蒋兆和作品の場合、4万円以上の値で取引されることが多いです。作品サイズ縦99cm、横55cm、鑑定書付の『訓猴人』は、45,632円で落札されました。また、真贋不明ですが、作品サイズ縦237cm×80cmの『人物図』という掛け軸がオークションサイトで58,188円で落札されています。真作であるという条件はありますが、保存状態によっては思わぬ高値がつくこともあります。

7.蒋 兆和の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

苦悩と歓喜という感情の揺れを作品に昇華させ、中国伝統の水墨画を民衆芸術の分野にまで広げた蒋兆和。大衆の気持ちに寄り添い続けた芸術的姿勢が、滋味深い傑作の数々を生みました。国内外において、その価値はいっそうの高まりを見せていると言えるでしょう。

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