俳句(はいく)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.俳句作品を売りたいお客様へ

俳句とは、季語(有季)及び五・七・五を主とした定型を基本とする定型詩のことです。十七文、十七音、十七語と呼ぶこともあります。現代において俳句の掛け軸はコレクション需要が高く、買い手も多くなっています。日本人作家が手掛けた俳句作品をお持ちで、高値で売却をお考えなら以下の査定のポイントを参考にしてください。

このページの目次

2.俳句についての解説

俳句はわずか十七文字の中に、四季折々の自然模様や人の心情などを表現する日本独特の詩型文化です。俳句にとって季語は大きな役割がありますが、季語や季感を持たない無季俳句や、定型からの自由を目指す自由律俳句も存在します。季語を必ず入れなければならないとする有季(季語絶対)派から、季語よりも季感が大切とする季感派、無季でもよいとする無季容認派まで様々な考え方があります。

3.俳句についての歴史

俳句は近世に発展した文芸である俳諧連歌、略して俳諧から生まれた近代文芸です。室町時代に流行した連歌の遊戯性、庶民性を高めた文芸が俳諧とされ、17世紀に出てきた松尾芭蕉が、その芸術性を高めることに成功しました。さらに明治時代になると正岡子規が個人の創作性を重視して俳句を成立させ、日本の近代文学に多大な影響を及ぼします。大正から昭和にかけて新時代感覚の俳句が流行し、この頃から長谷川かな女や杉田久女など女性俳人の進出も目立つようになりました。

4.俳句作品の特徴について

世界最短の定型詩とも呼ばれる俳句は、日本が誇る伝統芸能のひとつです。十七文字に想いのすべてを寄せることが俳句の特徴であり魅力でもあります。現在、欧米ではローマ字で「HAIKU」、中国では「漢俳(かんばい)」という名前で呼ばれ、文化や生活が異なる国々にも浸透し人気を博しています。

5.俳句作品の買取査定ポイント

俳句の掛け軸の買取査定における重要ポイントは、作家は誰か、また人気のある作品かどうかという点が挙げられます。有名俳人が詠んだ句や著名な俳句は人気があり買取額も高くなるでしょう。また俳句の掛け軸では、保存状態の良し悪しも査定額に大きく影響します。

代表的な査定ポイント
  • 作品名がわかるかどうか
  • 作家名が判明しているか(掛軸には落款(らっかん)と呼ばれる印鑑やサインがあります)
  • 保存状態はどうか(シミや破れのないきれいな状態で保存されていれば、高く買取できます)
  • 掛け軸の大きさ(高さ、横幅をご確認ください)
  • 付属品(掛軸を入れる共箱や鑑定書があれば一緒にお持ちください)
  • 購入時期や金額がわかっているか(証明書や鑑定書があれば尚良し)

6.代表的な俳句作家の買取相場価格について

俳句の掛け軸は作家が著名な人気作家であれば、より高額な査定が期待できるでしょう。その価格帯は幅広く、作品の出来栄え、画題や保存状態などによって数千円のものから数十万円のものまで存在します。制作年の古い作品ほど保存が難しいことから希少価値が高くなり、高額査定の可能性が高まります。

小林 一茶 作 『一茶十五夜俳句画賛』

小林一茶は松尾芭蕉、与謝蕪村と並ぶ江戸時代を代表する俳諧師の一人です。「一茶調」と呼ばれる独自の俳風を確立し一世を風靡しました。小林一茶の『一茶十五夜俳句画賛』という作品は、オークションにて約13万円で取引されました。サイズは82.0cm×21.5cm、紙本、水墨、軸装作品です。作品の右下に落款、花押、付属品に金島桂華箱がありました。小林一茶の俳句が描かれた掛け軸は作品の種類によって価格が大きく変動するほか、市場に出回る作品が少ないことから高値での取引が期待できます。

松尾 芭蕉 作 不明

江戸時代前期の俳諧師であった松尾芭蕉は、俳諧の芸術的完成者であり蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風を確立しました。松尾芭蕉の作品がオークションで取引された際には、65万円の価格で落札されました。この掛け軸のサイズは本紙28cm×49cm、紙本、大阪美術倶楽部展観入札売立会(昭和50年)の目録所載品です。世界的に知られる俳諧師の一人として遺した作品は数は多いですが、掛け軸の作品は少ないため高額取引が期待できる作家のひとりです。

仙厓 義梵 作 『葦図俳句賛』

仙厓義梵は江戸後期の臨済宗の僧で、数多くの洒脱、飄逸な作品を遺しています。仙厓義梵の『葦図俳句賛』という俳句の掛け軸は、約10万円で落札されています。この作品はサイズが本紙30cm×42.5cm、昭和初期には「仙厓ブーム」という仙厓義梵の研究熱が高まった時期があり、コレクターも多いことから仙厓義梵の作品は数万円から数十万円以上の買取も見込めます。

7.俳句作品の買取についてのまとめ

俳句の掛け軸は需要の割に美術品買取市場に出回る作品数が少なく、市場価値の高いジャンルのひとつです。そのため保存状態の良い俳句の掛け軸は高く評価され、高額で取引されています。自宅にある古い掛け軸に思いもよらない高額が付くという可能性もあるので、価値が不明な俳句の掛け軸をお持ちでしたら一度お問い合わせください。

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