書(しょ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.書作品を売りたいお客様へ

書道または書とは、書くことで文字の美しさを表そうとする東洋の造形芸術です。現在に足るまで多くの書家たちが書を通して自己表現とも言える芸樹的作品を生み出してきました。売却事例を交えて査定のポイントをまとめましたので、日本人作家が手掛けた書作品をお持ちの方は参考にしてください。

このページの目次

2.書についての解説

書道または書は、線の芸術だと言われています。書家の心の動きを太い、細い、強弱、軽重、緩急などさまざまな線により表現したものであり、書家たちはそれぞれ独自の表現を生み出すことに心血を注いできました。書家の心情がそのまま表現されるため、個性的で高い精神性も問われる芸術が完成するのです。

3.書についての歴史

書は中国に始まり、日本を含む漢字文化圏に行われてきた東洋的な芸術です。社会の発展に伴い、最近では素材や技術の幅が広がり、内容、形式も豊富になって新たな書芸術の展開が試みられています。符号にしかすぎない文字に芸術的意志を働かせ生命を与えたものが書であり、現代においても作家の美の理念にもとづいた感覚、形象による多様な表現が行われています。

4.書作品の特徴について

書道または書の特徴は、一回性にあります。文字、語句、詩文を書く時、始めから終わりまで順序良く書き進めて行き、一回だけで書き上げるものだからです。高い精神の緊張と集中力が要求されるこの一回性という特殊性こそが書道または書の魅力です。書家の生命の躍動や呼吸感を感じることができ個性的な書作品が生み出されると言えます。

5.書作品の買取査定ポイント

書作品の査定においては作家によって、また制作年代によって骨董品の価値が大きく異なり、保存状態や文字の種類、真作の有無でも価格は変動します。真作と証明できる鑑定書があるとより高額な査定に繋がるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 真作であるか(有名作品の偽物や贋作が多く出回っています)
  • 作家の署名・落款(らっかん)があるか
  • 保存状態は良好であるか(破損・汚損が目立っていないか)
  • 購入時期や金額、入手経路がわかっているか
  • 付属品が揃っているか
  • 掛け軸のサイズ(高さ、横幅をご確認ください)
  • 表装の種類

6.代表的な書作家の買取相場価格について

書作品にはその作家の人間性がそのまま素直に表現され、生き方、思想、人格が反映されています。また、作品の出来栄え、保存状態などによって書の掛け軸の価格帯は幅広いです。数千円のものから数百万円のものまで存在し、制作年の古い作品ほど保存が難しいため希少価値が高くなる傾向にあります。さらに作家が人気のある著名作家であればより高額な査定が期待できるでしょう。

金沢 翔子 作 『魂』

金沢翔子は5歳で書を始め、母で書道家の金澤泰子に師事しました。20歳の時銀座書廊で個展を開き、以後世界各地で精力的に活動しています。国体の開会式や天皇の御製を揮毫し、紺綬褒章受章した功績もあります。金沢翔子の『魂』という書作品は、オークションにて16万円で取引されました。この作品は本紙サイズが87.3cm×59.7cm、左下に印あり、軸装されています。金沢翔子の書は曲線的でスピード感があり、生命の輝きがあふれている筆運びが特徴です。現代に生きるアートとして世界中で高く評価されているため、数十万円以上の買取も大いに期待できるでしょう。

西川 寧 作 『碑龕主人艸書軸』

西川寧は書の巨人と呼ばれ、20世紀を代表する日本の書家です。現代の書壇に最も影響を及ぼした人物で、強烈なインパクトの作品を数々を残しています。本紙サイズが約34cm×45cmの『碑龕主人艸書軸』がオークションで取引された際には約45万円の価格で落札されました。西川寧の書の掛け軸作品はオークションでの落札事例は少ないですが、真作保証されたもの、状態が良いものであれば高額で落札されることもあります。

上田 桑鳩 作 『日々新又日新』

上田桑鳩は日本の書道家で、前衛書道の分野でよく知られています。数多くの書作品を残していますが、市場にはあまり出回らず取引事例も多くありません。ネットオークションでは真贋不明で『日々新又日新』という作品は、本紙サイズが縦134cm×横33.5cm、鹿角製の軸寸で約4万円で落札されています。上田桑鳩は前衛書道の先駆者として、綺麗な字を書くことにこだわらず造型・線・墨色・余白などの美しさを主張しましたが、現在では活発に行われている分野の一つにまで成長しています。上田桑鳩の作品は出来や保存状態によって異なりますが、真作であれば数十万円以上の高価買取も見込める作家のひとりです。

7.書作品の買取についてのまとめ

日本において書分野は古典研究をさらに発展させながら近代化が進みました。現代では進歩的な書家も多く、一つの芸術ジャンルを生み出すことも珍しくありません。特に現代書の掛け軸は、日本の書芸術の真髄を堪能できるものとして人気があります。もし書作品の掛け軸をお持ちで売却をお考えなら、良好な保存状態や付属品が揃っているかなど重要な査定ポイントを確認いただき、併せて査定を進めてみてはいかがでしょうか。

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