書簡(しょかん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.書簡作品を売りたいお客様へ
書簡とは特定の相手に対して情報を伝達するための文書、つまり手紙のことです。信書、書翰(しょかん)、書状、古くには消息(しょうそく、しょうそこ)、尺牘(せきとく)とも呼ばれました。書簡は特定の人に向けて回覧するものですが、現代においては歴史的資料として価値のあるものも多いです。条件によっては数百万円以上の高値が付くこともあるので、書簡をお持ちの場合にはその価値について本記事を参考にしてみてください。
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2.書簡についての解説
書簡は特定の相手に対して情報を伝達するためのものであって、不特定多数に見せたり渡したりする目的を持つものではありません。しかしながら現代において歴史上の偉人たちが書いた書簡は、激動の時代を今に伝える貴重な歴史的資料として価値があります。そういった価値のある書簡を軸装し、掛け軸作品として飾ることも多く、歴史的価値と相まって高額な査定に繋がっています。
3.書簡についての歴史
日本では書簡の歴史は古く、薄い細長い木の板に墨をつけた筆で文字を記したもの(木簡)が起源です。紙の製法はおそらく6〜7世紀ごろ、紙自体はそれ以前より早く日本に入ってきていましたが、耐久性などの理由もあって長い間木簡が使われ続けました。近代にはファックスなどの普及により書簡の需要は低下するものの、各種契約などの重要な事柄は書面原本でやり取りされてきました。
4.書簡作品の特徴について
書簡は特定の相手に渡すもので通信手段の一つですが、伝達する内容は文字だけでなく、季節の事物などの絵を描きメッセージを添えた絵手紙も制作されていました。例を挙げると、円山主水が奥道栄に宛てた書簡の掛け軸には、円山応挙の絵が添えられています。歴史的な価値のある書簡だけでなく、絵画のように鑑賞できる書簡も残されています。
5.書簡作品の買取査定ポイント
書簡の掛け軸の買取は、有名作家の作品や人気タイトルの作品であれば市場価値が高いです。鑑定書などから真作であることが証明できるなら高い買取が期待できます。さらに、ギズやしみがないなど保存状態が良好であればプラス査定が期待できるでしょう。
代表的な査定ポイント- 掛け軸のサイズ(高さ、横幅をご確認ください)
- 付属品(掛軸を入れる共箱や鑑定書があれば一緒にお持ちください)
- 保存状態はどうか(シミや破れのないきれいな状態で保存されていれば、高く買取できます)
- 表装の種類
- 作家の署名・落款(らっかん)があるか
- 真作であるか(有名作品の偽物や贋作が多く出回っています)
- 購入時期や金額、入手経路がわかっているか
6.代表的な書簡作家の買取相場価格について
書簡の掛け軸は、作家が著名な人気作家であれば高額な査定が期待できます。オークションで取引される作品には数千円のものから数百万円以上のものまで存在し、作品の出来栄え、画題や保存状態などによって価格帯は変動します。書簡においては制作年の古い作品は希少価値が高くなる傾向にあり、高値で取引されやすいでしょう。
富本 憲吉 作 『石榴文書簡・今日ありて』
陶芸家として名を残した富本憲吉の『石榴文書簡・今日ありて』という作品は、オークションにて約26万円で取引されました。この作品のサイズは24.8cm×34.0cm、増田三男箱、軸装作品で、保存状態が良好であったことから高値がつきました。富本憲吉は色絵に加えて金銀を同時に焼き付けるという技法・金銀彩を完成させ、羊歯文様などによる独自の作陶様式を確立したことで知られています。人間国宝、文化勲章受章するなど輝かしい功績を持つ富本憲吉の真作であれば、数十万円から数百万円の買取は大いに期待できるでしょう。
川合 玉堂 作 『書簡』
日本画家である川合玉堂の『書簡』がオークションで取引された際には、左下に落款があり、東京美術倶楽部の鑑定書付と条件がよいことから16万円の価格で落札されました。この作品はサイズが36.1cm×42.8cm、紙本、水墨、軸装作品です。川合玉堂の掛け軸作品は市場での取引が活発で買い手が見つかりやすいことから、十数万円から50万円前後の落札事例が多いです。
松尾 芭蕉 作 『北向雲竹宛』
松尾芭蕉は江戸時代前期の俳諧師です。『おくのほそ道』をはじめとして多くの名句が詠まれ、俳聖として世界的にも知られています。『北向雲竹宛』という作品は本紙縦約15.2cm×横約39.5cm、軸寸約51cm、箱サイズ54cmで約15万円で落札されています。本紙は時代焼けしているほか、紙本で中廻しは絹、天地はもみ紙と質素でありながら雰囲気がある作品です。松尾芭蕉の作品は掛け軸の種類や俳句の知名度によって価格が大きく変動しますが、人気作家であるゆえ数万円から数十万円以上の買取も見込めるでしょう。
現存する書簡はどれも非常に価値ある資料であり、詳細が不明だった人物の生涯や功績を知る手がかりになることも多いです。さらに筆法や内容から偉人たちの人柄が分かることから書簡は国内外で高い評価を得ており、コレクターの需要があります。真作であることが証明でき、保存状態が良好な書簡であれば高額査定の可能性は十二分に高まるでしょう。
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