和歌(わか)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.和歌作品を売りたいお客様へ

和歌とは、短歌型式の古典詩のことです。五音と七音を基調とする長歌・短歌・旋頭歌(せどうか)・片歌(かたうた)などを指し、広義には『万葉集』に所収される歌体の総称でもあります。本記事では、骨董価値の高い作品の特徴や歴史を交えながら和歌の掛け軸の査定ポイントについてまとめました。

このページの目次

2.和歌についての解説

和歌という言葉は、漢詩に対比される日本語詩を意味する言葉として造られました。「和」の代わりに「倭」の字が、「歌」の代わりに「謌」「哥」の字が宛てられ「やまとうた」と訓読することもあります。和歌は集団的な感情を歌う歌謡から発展したものですが、特定の作者が存在し、その個性的な感情や思想が盛られているのが歌謡と異なる点です。和歌には古くは朗吟するなど音楽的要素もありましたが、のちに文字言語を主たる表現手段とするようになりました。

3.和歌についての歴史

上代から行われた日本固有の詩歌和である和歌は、五音と七音を基調としています。『古事記』『日本書紀』の2書に収められた歌謡にうかがわれるリズムと旋律をもち、舞踊の所作をともなった歌謡に発したものとされ、『万葉集』において開花しました。当時、和歌を詠むことは自己表現であり、教養であり権力の証でもありました。

4.和歌作品の特徴について

和歌の題材は、四季、恋に関するものがほとんどを占めていると言えます。勅撰集『古今和歌集』は総歌数千百首のうち、702首を四季と恋の歌で占め、以後の勅撰集でも題材の傾向が変わることはありませんでした。ただし和歌において四季や恋はありのままの姿(写実)で詠まれるのではなく、風情と情緒を大切にしながら歌に詠みこまれています。

5.和歌作品の買取査定ポイント

和歌の掛け軸は人気が高いだけに贋作も多数流通しています。鑑定が難しい作品が多いですが、目録や証明書付きで購入された作品であれば価値が保証されています。真作であるかどうかは大きなポイントで、そのほか保存状態は良いか、制作された年代やタイトルなど作品の情報がわかれば高額査定につながるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 希少な作品であるか(欲しがる人が多いほど買取価格はあがります)
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 購入時期や金額、入手経路がわかっているか
  • 保存状態は良好であるか(破損・汚損が目立っていないか)
  • 真作であるか(有名作品の偽物や贋作が多く出回っています)
  • 作家の署名・落款(らっかん)があるか
  • 表装の種類

6.代表的な和歌作家の買取相場価格について

和歌の掛け軸は現存作品数が多いですが、需要があるため現在でも数十万円の値がつけられる作品も存在します。希少価値が高いのは人気作家の作品ですが、そうでない無名作家の場合でも条件がそろえば高額査定が期待できるでしょう。和歌の内容や作品の出来栄え、保存状態などによって幅広い価格帯が期待できることが和歌の掛け軸の特徴です。

藤原 俊成 作 『古今和歌集 第五断簡 昭和切』

藤原俊成は、平安時代後期から鎌倉時代初期の公家、歌人です。格調高く深みのある余情美を特徴とした和歌を読んだほか、『千載和歌集』の撰者としても知られています。『古今和歌集 第五断簡 昭和切』という掛け軸はオークションにて440万円で取引されました。この作品は紙本、軸装、サイズは本紙が22.6cm×15.0cmで、重要美術品であったことから高値がつきました。息子の定家ら「新古今和歌集」の歌人を育てた功績は今なお高く評価されているため、藤原俊成の真作であれば数十万円から数百万円の買取は大いに期待できるでしょう。

霊元天皇 作 『宸翰御懐紙 詠春到管絃中和歌』

日本の第112代天皇である霊元天皇は、歌人、能書家としても才能を発揮しました。霊元天皇の和歌の掛け軸『宸翰御懐紙 詠春到管絃中和歌』がオークションで取引された際には350万円の価格で落札されました。軸寸は不明ですが、本紙は44.5cm×62.3cm、重要美術品認定証書付きの作品です。霊元天皇の作品は作品の種類によって価格が大きく変動するため、入札数が集まると数万円以上の買取も見込めます。

本阿弥 光悦 作 『和歌巻切 みわたせば』

本阿弥光悦は江戸時代初期の書家、陶芸家、芸術家です。『和歌巻切 みわたせば』という作品は本紙33.1cm×58.6cm、絹本、堀江知彦箱付きで84万円で落札されています。もともとオークションでの落札予想価格は30万円でしたが希少価値があることから落札予想価格を54万円も上回る額で落札されました。本阿弥光悦の作品は10万円前後の落札事例が多く、真作保証されたものであれば100万円以上の価格で落札されることもあります。

7.和歌作品の買取についてのまとめ

風情がある和歌の掛け軸は現代でも高い人気を誇っていることから、市場での需要は高いと言えます。作品の保存状態が良く、真作であれば数十万円、数百万円以上の高値も期待できるので、和歌の掛け軸の掛け軸をお持ちでしたら是非一度、査定を検討してみてください。

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