祝 允明(しゅく いんめい)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.祝 允明の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

祝允明は、中国、明時代の文人、書家で、特に、古風かつ優雅な楷書、奔放で独特の趣きを感じさせる草書で名を馳せています。「呉中四才子」の一人に数えられるなど中国書の世界に残した足跡も大きく、時代を超えて多くのコレクターたちの熱い注目を集め続けています。

このページの目次

2.掛け軸作家「祝 允明」についての概要

生涯放埒な生活を送り、奇行でも有名だった祝允明。その一方で、世俗に与しない批評精神で、詩文に優れ多くの著作も残しています。自由でありながらその筆勢は限りなく鋭いという、祝允明その人の生き方を見事に表現した独特の存在感あふれる作品は、高く評価されています。

3.掛け軸作家「祝 允明」の生い立ちや歴史

祝允明は1460年、明時代の中国で生まれました。字は希哲。生まれつき指が六つあった(枝指)ことから、枝山、枝指生と号しました。江蘇長州出身です。幼い頃から書に親しみ、母方の祖父から草書を学んでいます。子どもの頃からその才能はずば抜けていましたが、天性の豪放さから、賭け事、酒を好み、奇行も多く伝えられています。しかし、妻の父から楷書を学ぶなど書の鍛錬は怠らず、晩年まで研究に努めました。中年になると政治を目指すようになり、広東の興寧県知事、首都の応天府通判などに任じられるまでになりました。様々な書体に通じていますが、楷書は魏の鍾繇(しようよう)風の古の優雅をたたえ、草書は、狂草の名手である唐の懐素流の奔放かつ独特の情趣を感じさせ、特に高く評価されています。また、詩文にも長じ、徐禎卿(じょていけい)、文徴明(ぶんちょうめい)、唐寅(とういん)とともに「呉中の四才子」の一人に数えられ、その名を後世に残しています。『野記』『懐星堂集』など多くの著作を世に送り出し、1526年逝去しました。

4.祝 允明の掛け軸作品の代表作一覧

  • 楷書前後出師表巻(1514年)
  • 草書前後赤壁賦巻(1521年)
  • 野記
  • 懐星堂集

5.祝 允明の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

オリジナルなものが残っている例が少なく、模写が数多くある中国書ですが、自宅の蔵などで真作が見つかり思わぬ高値で取引されるといったケースもあり、貴重な品を見落とさないよう注意が必要と言えます。特に、祝 允明の書は博物館に所蔵されるほど歴史的にも価値の高いものであり、そういった作品ほど、昨今の中国美術ブームの前、わたしたちの祖父母の代以前に大事にされてきた逸品の中にあることも多いです。模造品が多く出回っているのも特徴で、簡単な装丁のものほどその可能性が高いので、ご自宅の蔵や押入れなどから、お祖父様、お祖母様が箱や表具などと一緒に大事に保管されていた書がありましたら、一度査定に出されることをおすすめします。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 作者本人の作品であるか(証明書や鑑定書があとなお良し)
  • 作者のサイン(落款)があるかどうか
  • 保存状態は良好か(傷やシミ、カビなど汚れがないか)
  • 作品の尺はどうか
  • 付属品が保管されているか(箱・袋・軸など)
  • 装丁がされているか

6.祝 允明の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

15〜16世紀という古い時代の作品になるため、現在、真作が市場に出回っているケースはまれです。ただ、印刷されたものであっても、昭和63年東京の出版社発行の『二玄社 明 祝允明 雑書詩帖 江兆申 箱付き』という作品は、「色焼け、シミ」があるもののの、表具、紐、箱など付属品の保存状態がよかったため、76,200円で取引されています。印刷製本であっても祝 允明の書であれば数万円の価値があると言えます。また、中国書は一般的に、古書になれば10〜20万円台の高値で取引されるケースが多く、真作ともなると、作品サイズが縦164.5cm×横41.8cmの清朝末期の作家の作品が約190万円の高値をつけていますので、より時代を遡る明時代の祝允明の作品の場合は、いっそうの高値が期待できます。

7.祝 允明の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

柔剛あわせ持った書体、洒脱な趣味人であり優秀な官吏でもあり、奇人と思えば古書の探求を極める。両極端とも言える祝 允明の書、生き方は、単純ではありえない人という存在の本質をついているからこそ、現代にも色褪せない魅力を伝え続けています。中国書は、一見するとただの古書に見えるような作品が、実は歴史的な価値のある逸品で思わぬ高値をつける浪漫があり、装丁や付属品の有無に注意し気になる品は査定に出し、プロのアドバイスを受けましょう。

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