宗 紫石(そう しせき)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1. 宗 紫石の作品を売りたいお客様へ
江戸中期の画壇に、多大な影響を与えたとされる南蘋派の絵師に宗紫石が挙げられます。宗紫石は、齢40半ばにして長崎で沈南蘋の画法を修め、清人画家宋紫岩にも支持することになります。南蘋派の東西双璧として、平明で美しい写実的花鳥画を得意とする宗紫石は、独自の画風を模索し和人好みの絵師へと進化していきました。
このページの目次
2. 宗 紫石についての解説
宗紫石は、南蘋派の熊代熊斐(くましろ ゆうひ)、次いで清人画家宋紫岩に師事し、またたく間に南蘋派の絵師としての存在感を発揮し鶴亭とともに南蘋派の東西双璧とされる事となります。紫石の評判は、南蘋派にありがちな吉祥モチーフを散りばめた自然景を取り除き、日本人の好みに合った画風へ変換させた事は画期的であったとされています。宗紫石の画風は、平明で美しい写実的花鳥画を得意とし、鳥や花などは羽や花弁などが細かく写実的にかかれているのと対照的に、木の枝などは比較的ざっくりと描かれていることが多く、画面全体に墨や青墨を引きメリハリのある描き方が特徴的と言えます。
3. 宗 紫石の歴史
宗紫石は、江戸中期を代表する絵師で、本名は本名は楠本幸八郎で宗紫石を名乗る前までは、宗恩寺か徳本寺の絵仏師的な役割を担っていたとする説もあります。宗紫石が江戸で評判となるのは50歳に近い晩年で、沈南蘋の画法を修め長崎から江戸へと舞い戻ると、江戸では新鮮だと迎えられ、瞬く間に大人気になりました。同時期に江戸で評判の文化人、平賀源内の手掛けた物類品隲全6巻のうち、5巻の産物図会の挿図を手がけたことはあまりにも有名で、ポーランドの植物学者ヨハネス・ヨンストンの出版するヨンストン動物図譜などの模写など、洋風の画法も積極的に取り入れた事がうかがい知れます。
4. 宗 紫石の代表作
- 鯉図(1759年)
- 聯珠争光図(1765年)
- 獅子図(1768年)
- 寒梅綬帯鳥図(18世紀後期)
- 冨士山図
5. 宗 紫石の作品の買取査定ポイント
宗紫石の活躍した時代は、江戸時代中期で今からおよそ300年以上も前になります。江戸時代中期は、日本文化の最盛期でもあり、絵の分野だけではなく、様々な芸能や技能・美術が花開いた時代でもありました。それだけに人気作家も多く、宗紫石を始め有数の作品には贋作も多い為、真贋の見極めも非常に大切なポイントとなってきます。特に、素人でも分かりやすいのが、署名や落款が抜けている作品などは、購入する際には特に気をつけておきたい部分と言えるでしょう。
代表的な査定ポイント- 絵画作家の歴史
- 作者の知名度や代表作
- 真作であること
- 入手経緯やルートがはっきりしていること
6. 宗 紫石の作品の取引相場価格
最近では、宗紫石の作品がオークションでも見かけられるようになり、雪中南天に小禽図などの掛け軸が最低価格25000円で競売にかけられているようです。大きさは、紙箱付で軸丈 縦 198㎝×幅 51.5㎝で絹本肉筆ですが、時代感・汚シミ、汚れなどがあるのは致し方のないところでしょう。同作品のオークションは、真作と明記されていますので、かなり信頼できる出品者といえます。状態は写真で見るしか他ありませんが、落款や署名などがきちんと記されているのがお分かりいただけます。
7. 宗 紫石の作品の買取についてのまとめ
宗紫石の作品は、掛け軸が多く残されており、花鳥画を得意としているが、猛虎図屏風や獅子図、田子浦富岳展望図や冨士山図に見られるように、決して花木や鳥ばかりのモチーフではないことがお分かりいただけます。特に南天は、難を転ずると縁起が良く、万人に好まれる図柄と言えるでしょう。
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