宗 紫石(そう しせき)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1. 宗 紫石の作品を売りたいお客様へ

宗紫石は、江戸時代中期に活躍した画家です。40歳半ばで長崎へ渡り、熊代熊斐と清人画家の宗 紫岩に沈南蘋の画法を学んだ後、江戸へ戻り、その画風を広めたことで、当時の画壇に大きな影響を与えました。明瞭で美しい色調の写実的花鳥図を得意とし、日本人の好みに合った画風となっています。

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2. 宗 紫石についての解説

宗紫石は、当時の中国で新風を巻き起こしていた、沈南蘋の画風を学び、江戸の地に流布した事が高く評価されています。これは南蘋派と呼ばれ、日本の伝統画に写実の思想を再覚醒させ、近代日本画壇の源流となりました。この画風は、後に葛飾北斎、渡辺崋山らに大きな影響を与えました。

3. 宗 紫石の歴史

宗紫石は、本名を楠本幸八郎と言い、1715年に江戸で生まれ、幼い頃から画を好んでいました。若い頃の活躍は不明ですが、宗恩寺か徳本寺の絵仏師的な役割を担っていたのではないか、と言われています。40歳半ばになると長崎へ赴き、熊代熊斐と宗 紫岩に師事し、沈南蘋の画風を学びました。この時、師の名前から中国風に宗 紫石と名乗るようになりました。交友関係が広く、儒学者の村瀬栲亭や杉田玄白、平賀源内とも交友し、西洋画にも興味を示しました。司馬江漢を筆頭に多くの弟子に恵まれましたが、1786年4月9日に76歳で死去しました。

4. 宗 紫石の代表作

  •  鯉図(1759年)
  •  聯珠争光図(1765年)
  •  猛虎図屏風(1768年)
  •  獅子図(1768年)
  •  
  • 花鳥図

5. 宗 紫石の買取査定ポイント

宗紫石の作品は写実的で、鮮やかな色味が用いられています。また、自然の中に吉祥モチーフを散りばめたのが南蘋の画風であるのに対し、自然を取り除きモチーフを整理する事で画面を再構成し、日本人の好みに合わせた画風となっているのも特徴です。汚れや色の濃淡によって、買取額は大きく変動する可能性があります。

代表的な査定ポイント
  •  真作であること
  •  作品の希少性
  •  作品の状態(汚れ、焼け、シミ)
  •  サイズ

6. 宗 紫石の作品の取引相場価格

宗紫石の作品は、比較的安価で取引されています。絹本の掛け軸は、8,000円台と手の届くものからあります。もちろん、描かれたモチーフによって値段は大きく変わります。例えば、宗 紫石の得意とした花鳥図の掛け軸(縦200×幅50cm程度)であれば、2万円以上になるでしょう。また、美術館や寺院に飾られている作品もあり、グレードによっては先ほどの2万円を大きく上回る可能性もあります。希少性が高まれば、それだけ高額な買取となる事が予想されます。

7.の作品の買取についてのまとめ

宗紫石は、中国で最先端だった沈南蘋の表現を江戸に流布した、第一人者です。写実的で色彩鮮やかな花鳥図が高く評価された画家であり、著名となる弟子も多数抱えていました。作品の状態によっては大きな金額となる可能性があるでしょう。