鈴木 松年(すずき しょうねん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.鈴木 松年の作品を売りたいお客様へ

鈴木松年の作品を一目見れば誰しもがその激しさに目を奪われるでしょう。墨線からも伝わる溢れんばかりの力強さと、鈴木松年本人が豪放磊落で気性の激しい性格を性格していたことから、破天荒で知られる曾我蕭白の再来と言われ「今蕭白」とも呼ばれました。

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2.鈴木 松年についての解説

鈴木松年は本名を謙と言い、初号を百僊としていました。鈴木派の開祖である鈴木百年を父に持っており、偉大な父を超えようとする強い思いから「松は千年の縁あり」とされる松を画号に取り入れたと言われています。画風のとおり荒々しい人物で、同時代の画家と争った話も伝わっています。しかし、弟子たちからの信頼は非常に厚く、上村松園ら後進の育成にも尽力しました。

3.鈴木 松年の歴史

1848年、嘉永元年に鈴木百年の子として生まれます。父である百年から絵を学びますが、人に教わることを嫌い自分の作風を信じて自信を持っていたと言われています。また、喧嘩を好んだとも言われており、その荒々しくも気持ちの良い性格が彼の作風へと繋がっていたのでしょう。偉大な父の影響から正しく評価されず苦しい時も送りましたが、22歳の時に一日に千枚描く席画会を正阿弥楼で成功させ、己の力を周りに認めさせました。1881年には京都府画学校の北宗担当の副教員も務めました。1918年に没しました。

4.鈴木 松年の代表作

  • 『八岐の大蛇退治図』(1871年)
  • 『仁王画』(1886年)
  • 『月下狼図』(1904年)
  • 『春渓閑棹図』(1914年)

5.鈴木 松年の作品の買取査定ポイント

その非常に力強い画風で他とは一線を画す鈴木松年ですが、漲る激しさを筆に込めた作品は国内外を問わず評価され、美術館にも保管されています。そんな鈴木松年の作品が買取市場に出回った場合、重要視されるのはまず一番に真作であるかどうかでしょう。鈴木松年が描いたという真作鑑定が成されれば、高額での買取が期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態

6.鈴木 松年の作品の取引相場価格

鈴木松年の作品は中古市場では1万円から2万円の相場で流通していることが多いです。流通量は比較的多く、得意とした山水画、人物画が中心に取引されており、縦206cm、横55cmの作品では相場に近い価格である16,000円で取引されていました。保存状態が良かったり、鈴木松年の画風である力強さがよく表れている作品では買取価格も高くなっているようで、縦187cm、横70cmの人物画では5万円の値段が付いています。

7.鈴木 松年の作品の買取についてのまとめ

豪快で破天荒な性格と力強い画風から「今蕭白」とあだ名された鈴木松年は、今も多くの人に愛され、個人所有に作品も多いと言われています。見るものを圧倒するような彼の作品は求める人も多いので、買取に出してみれば思わぬ高値で売れるかもしれません。