鈴木 竹柏(すずき ちくはく)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.鈴木 竹柏の作品を売りたいお客様へ

100歳を超えた現代でも尽きない制作意欲でもって、個展を開く鈴木竹柏の人柄や作品の軌跡を今回は追います。勲三等瑞宝章や文化功労章など名誉ある賞をいくつも受章し、日展の顧問としても活躍している巨匠です。買取市場では20万円級の評価をされる高額作家なので、没後ならなおさら評価が上がるのは必至です。

このページの目次

2.鈴木 竹柏についての解説

鈴木竹柏の本名は賢吉です。幼少より優秀だった鈴木竹柏は、特に絵画に秀でていて中村岳陵に師事した後、19歳で院展初入選した翌年に、特選を受賞しています。以降日展特賞、菊華賞、文部大臣賞、芸術院賞、勲三等瑞宝章、文化功労章といくつもの名誉ある賞を、ほぼ毎年受賞を繰り返しました。特に、風景画で独自の世界観を確立しました。老いてなお尽きぬ制作意欲と、真摯に作品と向き合う姿勢は、多くの若手作家を刺激し続けています。

3.鈴木 竹柏の歴史

鈴木竹柏は、地元逗子の中学校卒業後、1936年に中村岳陵に師事します。翌年に第25回院展に花鳥画で初入選しています。1947年以降、師と共に日展を制作発表の拠点にしています。1956年、1958年と日展特選と白寿賞受賞、1962年に菊花賞受賞を果たしています。それ以降しばらく間を開けて、1981年に文部大臣賞受賞で再び注目を集めます。1987年に日本芸術院賞受賞、1991年に日本画家としては珍しい会員および会長に選出されています。1994年に勲三等瑞宝章、2007年に文化功労章受章と名誉ある賞を受賞しました。現在は日展顧問をしています。

4.鈴木 竹柏の代表作

  • 『霧晴る』
  • 『春霞』
  • 『花咲く』
  • 『雪の日』
  • 『古都の月』

5.鈴木 竹柏の作品の買取査定ポイント

鈴木竹柏は、現在存命の画家なので、真作でなければすぐわかってしまいます。真作なら”竹柏”の直筆サインと落款が作品中に挿入されています。落款がいくつか種類があり、うまく読み取れないものを含めても、3つはありそうです。明確に”竹”と読み取れる落款もあれば、直筆と思える”竹柏”落款とあるので、美術年鑑などで原画を確認しておくのが賢明です。模写やリトグラフだと額内マットに鉛筆サインと落款を見つけることができます。額裏に共シールが添付されているものも多々あります。保存状態も重要です。

代表的な査定ポイント
  • ”竹柏”の直筆サイン
  • ”竹”落款
  • 直筆”竹柏”落款
  • マット
  • 共シール
  • 美品

6.鈴木 竹柏の作品の取引相場価格

鈴木竹柏作品は、ヤフオクなどの買取市場では、真作なら1万円から30万円弱まで多彩にあり、美品であればかなりの高額が狙える画家です。取引評価額の平均はヤフオクで見ていくと、40.000円程度です。”法隆寺五重の塔”は275.000円での取引でした。紙本彩色20号(97.2×77.7cm額付)の大作です。若干経年劣化があるもののおおむね美品です。”陽のぼる”は同じく20号の紙本彩色ですが160.000円での取引でした。”創と造 2016”に出品されたものです。おおむね美品です。”礁”は真作では最低評価の10.500円でした。サイズは30×36.5cmと小品です。作品は良品ですが、額に汚れが目立ちます。

7.鈴木 竹柏の作品の買取についてのまとめ

鈴木竹柏は、リトグラフでも10.000円程度の評価額を得られますが、やはりねらい目は真作であり原画です。美術的価値が高いので、なかなか一般人の手が伸びる作品ではありません。それだけに、お得に手に入る買取市場での出品を待ちわびる愛好家も多いのです。ぜひ買取査定を利用してください。