田中 以知庵(たなか いちあん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.田中 以知庵の作品を売りたいお客様へ

田中以知庵の作品は独特の風景画が有名で蛙や鮎、蜆、また鶺鴒、雀などの小動物も多く描いています。その価値は死後61年経つ今でも高いもので各地の美術館で展示されたり、状態が良ければオークションで高値で買取されているのです。その人となりや作品についてご紹介します。

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2.田中 以知庵についての解説

16歳で松本楓湖塾に入門した田中以知庵は歴史画や山水画の基礎を学び、昆虫を題材に画を描いた同門の速水御舟の影響もあり、小さい動物を題材にした画を描くようになりました。田中以知庵が「蛙の以知庵さん」と呼ばれたのもそういった理由からです。学ぶことに熱心だった以知庵は禅と画の修行のために8年の参禅を経て朝鮮半島にも渡っています。

3.田中 以知庵の歴史

日本画家の田中以知庵は1896年に東京の深川で生まれました。後に川崎の北にある里山に住みながら、自然の中に画の題材を見つけて自らの画の描き方を模索していたのです。昭和15年には重厚な筆使いの風景画が画壇でみとめられました。その他にも昭和28年の秩父を題材にした風景画も画壇で評価を受け有名です。このように田中以知庵は生涯自然や小動物を愛し描き続けた画家でした。1958年3月、川崎市の自宅で逝去しました。同年3月に三人展として、高島屋50周年記念展に「大和月ヶ瀬」を出品したのが最後の作品でした。

4.田中 以知庵の代表作

  • 伊豆長岡風景
  • 箱根強羅の景色
  • 日だまり

5.田中 以知庵の作品の買取査定ポイント

本人の作品であるということは掛け軸でしたら、日付やサイン、作品のタイトルなどが本人の筆跡で書いてある場合が多いので専門家が鑑定すればすぐにわかるでしょう。また、目立つような汚れなどがないきれいな状態と認められたり、付属の箱などがあれば査定額はアップします。もしも額であれば額の状態の良し悪しも査定額に影響する可能性が大きいです。

代表的な査定ポイント
  • 掛け軸であれば切れていないかどうか
  • シミの程度はどのくらいか
  • ヤケの程度はどのようなものか

6.田中 以知庵の作品の取引相場価格

田中以知庵のオークションでの取引額は6,000円から270,000円です。高額買取の作品は目立つような汚れや傷がきれいな保存状態でした。額の方も良好と認められているところも高額査定になった理由です。また、付属品の箱などもきれいな状態でありました。額サイズは680cm×730cmで画のサイズは450cm×500cmです。作品は「日だまり」というタイトルで猫がねころんでいる様が描かれています。目をつむってくつろぐ猫の姿が人間のようにも見えるほのぼのとした雰囲気の作品でしょう。

7.田中 以知庵の作品の買取についてのまとめ

田中以知庵の作品は保存状態が良いものですとその価値は高く、数十万円で買取ということもあります。戦後も活躍している人なので、もしかしたらお宅の物置などにあるかもしれません。親御さんや祖父母にあるかどうか尋ねてみてもよいのではないでしょうか。