田中 青坪(たなか せいひょう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1. 田中 青坪の作品を売りたいお客様へ

群馬県前橋市が生んだ日本画の天才田中青坪は、すぐれた作品を多く世に送り出した事に加えて、横山大観美術館理事長の大任を果たし、東京芸大助教授を経て名誉教授として、あるいは日本美術院評議員として、若い才能の発掘育成に尽力した功労者でもあります。今回は田中青坪の作品の軌跡をたどってみます。

このページの目次

2. 田中 青坪についての解説

田中青坪は明治から昭和まで駆け抜けた日本画家です。本名は田中文雄、10代より芸術への憧憬が強く、洋画家を目指して学んでいましたが、途中で日本画に転向しています。早くから頭角を表し、平成6年に90歳で大往生を遂げるまで、日本画の発展と若手の育成に身を投じた人生でした。初入選は日本画に転向してわずか3年後です。洋画の技法を見事に融合したみずみずしさで、少女と子供を描いた秀作です。

3. 田中 青坪の歴史

田中青坪は15歳で洋画研究会に参加するも、小茂田青樹と出会い一年発起して日本画に転向します。2年後日本美術院試作展に出品した作品で、高い評価を受け翌年に初入選を果たします。昭和7年に最年少で名誉ある美術学会メンバーに推挙され、昭和19年に現在の東京芸大助教授に就任し、若手の指導にもあたるようになりました。昭和59年には名誉教授に就任しています。横山大観記念館理事や美術院評議員を歴任するなど、後輩の育成と日本画の発展に貢献しました。

4. 田中 青坪の代表作

  • 松図

5. 田中 青坪の作品の買取査定ポイント

田中青坪はモダニズムに分類されます。初期は少女画で連続入選を果たした事からも想像つくように、洋画の技法を巧みに取り入れて、少女や子供が放つ初々しさを見事に表現しています。すなわち同系色を何度も上から塗り重ねて、微妙な色合や透明感を出しています。日本画にこれまでなかった斬新な作風は、近代美術の基礎を作ったのです。そのため買取査定のポイントとして色合いや透明感がより綺麗に再現されている物ほど高くなります。

代表的な査定ポイント
  • 年数に応じた状態かどうか
  • 保管状態

6. 田中 青坪の作品の取引相場価格

田中青坪は、最高値がついている作品の1つが、郷里の山を描いた作品です。山と水田というシンプルな構成ですが、迫ってくるような山の雄大さとのどかな風景が、濃厚な色使いで情感たっぷりに描かれています。額装した状態である点と美品である点から、2万円弱の評価額です。額が付いた状態で 30センチ×25センチのサイズです。田中青坪は親しみやすい人柄から、多くの友を持ち交流も盛んだったことから、死後に回顧展も開催されています。田中青坪の初期の作品を添付したポスターに、1000円ちょっとの評価がつきました。大変好評だった事からポスターも希少価値高いです。

7. 田中 青坪の作品の買取についてのまとめ

仲間内からモダンボーイと揶揄されるほど、多くの人から愛された田中青坪は、日本を代表する画家です。ポスターにまで評価が付くほどの人気作家なので、田中青坪の作品ならそれなりの査定額が期待できます。門下生の中にも高額査定を稼ぎ出す作家は複数います。ぜひ積極的に査定してみてください。