田能村 竹田(たのむら ちくでん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1. 田能村 竹田の作品を売りたいお客様へ

田能村竹田は、江戸時代後期に活躍した文人画家です。文人画と詩文を得意とし、詩書画を数多く残しました。旅を好み、日本各地を巡りながら多くの人々とも交流し、さまざまな画風を学び、その画域を広げていきました。

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2. 田能村 竹田についての解説

田能村竹田は、江戸・京都・長崎を巡り新しい文化を学ぶ事で、独自の画風を生み出しました。それは山水図、人物図、花鳥図と幅を広げ、写実を通して文人画の真髄ともいうべき写意を表現しています。田能村竹田の画は、極めて精緻で丹念に描かれており、味わい深い画境に到達し、やがて日本画界へも影響を残すこととなりました。

3. 田能村 竹田の歴史

田能村竹田は、1777年に大分県で生まれました。岡藩の儒医「田能村碩庵」の次男として生まれ、幼い頃からの成績は極めて優秀でした。20歳頃より、淵上旭江門の地元画家に画を学び始め、江戸の谷文晁に現在でいう通信教育まで受けていました。やがて医業を辞めると、学問に専念するようになり、幕命により豊後国志の編纂に携わりました。編纂準備のため江戸へ向かった後、博多・長崎・熊本・京都などで約2年間遊学していました。その後、病気の療養のため辞表を提出すると、37歳で隠居となりましたが、数多くの文人や画家たちと交流を持ち、さまざまな技法を学びました。そして1835年の夏、大阪の藩邸で享年59歳で死去しました。

4. 田能村 竹田の代表作

  •  梅花図(1808年)
  •  稲川舟遊図(1829年)
  •  暗香疎影図(1831年)
  •  曲渓複嶺図(1832年)

5. 田能村 竹田の買取査定ポイント

田能村竹田の作品は、文人画、山水画、花鳥画など、どれも数多く残されています。初めは南蘋系の作風で完成された画を描いていましたが、日本を旅して周り画域を広めたことで、南宗画法を意識した作風へと移行しています。したがって、描かれた年代、そして画風が買取価格の査定を行う際に非常に重要です。希少価値の高いものであれば、さらに高額となる可能性があります。 

代表的な査定ポイント
  •  真作であること
  •  作品の希少性
  •  作品の状態
  •  作品の年代
  •  作品の画風

6. 田能村竹田の作品の取引相場価格

田能村竹田の残した作品は数多く、掛け軸(31cm×27cm)は15,000円と手の届きやすいものがあります。描かれている画により値段の幅があり、山水図になると3万円を超えたり、色が増えると5万円代まで価格があがる場合もあります。また、希少価値の高いものや、好んで描かれた文人画であれば、さらに高額になる可能性もあります。

7. 田能村竹田の作品の買取についてのまとめ

田能村竹田は、江戸時代後期に高く評価された文人画家です。中国の印章と写実によるアウフヘーベンの画風は、見るものすべてを魅了する巧みな画面構成をしています。その芸術性は、のちに田能村竹田派と呼ばれ、日本画界に多大な影響を残しました。今でも人気の高い作品ですので、高額査定の対象となる可能性が高いでしょう。