田能村 小斎(たのむら しょうさい)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1. 田能村 小斎の作品を売りたいお客様へ

田能村小斎は、幕末から明治時代にかけて活躍した画人で、田能村直入にその才能を見いだされ養嗣子として迎え入れられました。養父直入同様に文武両道に長けており、田能村直入から文人画を学び大成した人物です。

このページの目次

2. 田能村 小斎についての解説

田能村小斎の画風は、田能村直入に文人画を学んできたことから、養父同様に山水画や花鳥図などを得意としています。また、田能村小篁は田能村小斎の実子で、田能村小斎とともに祖父三代での合作がいくつも見られる事もかなり興味深いところです。田能村直入と同じく、豊後岡藩主に仕えましたが、豊後岡藩で田能村とくれば、古美術に明るい方であれば田能村竹田が思い起こされるのではないでしょうか。実は直入は田能村竹田の養嗣子で、小篁を含めると五代にわたった絵師の家系であったことがお分かりいただけるでしょう。

3. 田能村 小斎の歴史

田能村小斎は、もともと今の兵庫県である播州北條の出身で、本姓は大野を名乗っていました。当時、大阪にいた田能村直入から、文人画を学んでいた経緯もあり、田能村直入と同様に武芸にも秀でていたことから、これが縁で田能村直入と同じ豊後岡藩主に仕える事になったのです。当時、田能村直入には二人の子がいましたが、相次いで亡くなったことから養嗣子として迎え容れられる事になったのです。田能村小斎は、65歳という比較的長命でしたが、不思議なことに活躍期間が長かったにもかかわらず、田能村小斎の作品があまりにも少なすぎるということです。

4. 田能村 小斎の代表作

  • 弁財天図(1905年)

5. 田能村 小斎の作品の買取査定ポイント

田能村小斎と作品があまりにも少ない理由として、直入・小斎の合作あるいは、小篁を含めた三代での合作を行っていたからではないかといわれています。実際に、そうした作品はいくつかあり、合作雛型の粉本が田能村家で見つかっていることから、田能村家の家内で公然と、合作が作成されていたのではないかと推測できるからです。

代表的な査定ポイント
  • 共箱・箱書きの有無
  • 取引きの市場価格相場
  • 付属品あるいは付属部の保存状態
  • 署名あるいは落款が押されているか

6. 田能村 小斎の作品の取引相場価格

田能村小斎の作品として、オークションなどにはいくつかの作品を見ることができます。真作とされている屏風絵は、題 水国楽事という作品で、大きさは横約29㎝×縦約55㎝  表層 横約41㎝×縦約122.5㎝といったサイズが、18,000からスタートといった形で出品されています。構図は川魚と木々で、筆によるシャープさが涼しげに眼に映ります。

7. 田能村 小斎の作品の買取についてのまとめ

田能村小斎単独の作品は非常に少なく、見つかったとしても真贋の有無が求められ、模写なども多く出回っていますので、署名あるいは落款が押されているか、または鑑定書の有無がかなり重要な位置を占めます。