立石 春美(たていし はるみ)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.立石 春美の作品を売りたいお客様へ

立石春美は今世紀最後の美人画家と称されるほど、美人画で高い評価を受けた日本画の巨匠です。大元は伊東深水に師事したことによりますが、もともと持っていた才能の深さが、やがて日本美術界の重鎮として開花させていくのです。今回は立石春美について学んでみます。

このページの目次

2.立石 春美についての解説

立石春美は、本名ははるよし、現在の佐賀市の出身です。当時流行していた清方作品に感化されて、19歳で上京し入門を志願しますが、伊東深水を紹介され、翌年から日本画を本格的に学び始めます。翌々年の12回帝展で美人画を出品し見事初入選するなど、順調な滑り出しで画家として歩み始め、帝展や文展で注目を集めます。43歳のときに朝倉賞受賞、以降日展の重鎮として重要な役割を果たしていきます。三大美人画家の1人です。

3.立石 春美の歴史

立石春美は、美人画の大家鏑木清方の強い影響を受けて、1927年上京し入門を願い出るが叶わず、1928年門下生の伊東深水を紹介されて入門を果たします。1931年の12回帝展で早くも本領発揮し、美人画で初入選します。以降帝展と文展とに制作発表を繰り返し、1946年、1951年と日展で入賞し、朝倉賞を受賞しています。1964年に56歳で日展会員に推挙され、重鎮へと邁進していきます。清方と深水に次ぐ美人画の大家と称されていますが、独自の表現法で世界観を確立し、近代美術の先駆者となった功績は大きいものがあります。

4.立石 春美の代表作

  • 『グラバー邸 長崎』

5.立石 春美の作品の買取査定ポイント

立石春美は、日本画家の中でも特に高額を稼ぐ作家なので、真作かどうかの判断は重要です。掛け軸と額絵いずれでも共通しているのは”春美”の直筆サインです。木版画のある作品では、枠外に鉛筆で走り書きされています。落款はどの作品にもありますが、たまに違う形状もあるので、一度は関連美術館で作品を見てみるか、プロの鑑定家に依頼するのが賢明です。額裏に共シールはないか、共箱はどうかなど探してみてください。美品であることも重要ポイントです。作品はもちろん額や保存箱が経年劣化されていると、プライスダウンにつながります。

代表的な査定ポイント
  • ”春美”の直筆サイン
  • 落款
  • 共シール
  • 真作

6.立石 春美の作品の取引相場価格

立石春美は1994年まで活躍していた、近代美術作家の1人ですので、さほど古い画家ではありません。買取市場では年間取引額をヤフオクでみると、32.000円弱で落札されています。”梅日和”は8号(57× 64.5× 5.7cm額付) サイズの美人画ですが、150.000円の取引額でした。麻紙本彩色画で、額と作品すべて含めて美品です。布貼タトウに少々傷みがある程度です。”霊峰富嶽”は掛け軸ですが、立石春美では珍しい山水画で、39.000円です。紙本彩色画で、全体サイズは174x92cm、共箱と二重箱の太巻き仕立て、希少価値もあってこの取引額ですが良品です。

7.立石 春美の作品の買取についてのまとめ

立石春美作品は、まったく傷も経年劣化もなく完璧であれば、余裕で150,000円以上の高額買取になる人気作家なので、ぜひ押さえておきたいところです。模写やリトグラフでも数万円の買取になるなど、各業者でも大注目の作家なので、ぜひコレクションを再度探してみて、買取査定を利用してみるのをおすすめします。