俵屋宗雪(たわらやそうせつ)の作品を高価買取してもらいたい!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.俵屋宗雪の作品を売りたい方へ

俵屋宗雪は江戸初期に活躍した琳派の絵師で、琳派の祖の一人と言われる俵屋宗達の後継者です。江戸時代の大名、前田家の御用絵師ともなった実力派の絵師で代表作の一部は国の重要文化財に指定されています。

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2.俵屋宗雪の解説

俵屋宗雪は安土桃山時代から近代まで活躍した琳派という日本画の流派を継ぐ絵師で、琳派の創設者の一人である俵屋宗達の後継者と言われています。琳派とは大和絵によりつつも装飾性やデザイン性に富んだ作風で、俵屋宗達に加え、非常に有名な江戸初期の芸術家である本阿弥光悦が創始しました。俵屋宗雪はその流れを汲み、宗達がまだ存命のころは彼の工房を代表する人物だったと言われています。

3.俵屋宗雪の歴史

俵屋宗雪は生没年不詳で、実のところ詳しい部分はわかっていません。寛永19年(1642年)、加賀藩藩主前田利常の命令により利常の四女富姫が嫁いだ際に、その御殿の化粧の間、客間に襖絵を描きました。寛永20年ごろに金沢に下り、この時に前田家の御用絵師となりました。慶安3年(1643年)には前田利治の江戸屋敷にも絵を描いています。

4.俵屋宗雪の代表作

  • 『籬菊図』
  • 『龍虎図屏風』
  • 『秋草図屏風』
  • 『萩に兎図』
  • 『群鶴図屏風』

5.俵屋宗雪の作品の買取査定ポイント

俵屋宗雪は琳派に属しており、有名な画風であるためその意味では人気があるのですが、流通数は少なく、また本人の歴史もはっきりせず他の人物と同一なのではないかという説もあるため、価格がつきにくい側面があります。本人のものであるとはっきりわかっているもの、また活躍したのが江戸初期という古い時代ということもあるために作品の状態も査定の大きなポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の状態

6. 俵屋宗雪の作品の取引相場価格

俵屋宗雪の作品は流通量が少なく、相場がわかりにくいのが現状です。先代である俵屋宗達の知名度が圧倒的に高くしかも高価であるために宗雪の作品も高値で取引される可能性もあります。しかしながら活躍した時代が古く、また有名な大画家直接の後継者であるために市場に現れた場合、比較的高値になりやすいです。模写であっても縦143cm横43cmのサイズで十数万円の値段で取引されており、間違いなく本人のものであれば金額にも期待が持てそうです。

7. 俵屋宗雪の作品の買取のまとめ

俵屋宗雪は江戸初期の琳派の絵師で、琳派の創始者の一人である大画家俵屋宗達の後継者です。流通量、知名度は師の俵屋宗達にはかなり劣ってしまうものの、有名大名前田家に仕えた絵師の作品だけに、本人のものと確認できれば金額にも期待できるでしょう。