天龍道人(てんりゅうどうじん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.天龍道人の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

天龍道人は江戸時代中期に活躍した画人です。肥前鹿島に生まれましたが、後半生を信州諏訪で過ごし、画家として一家を成しました。写実的な画風の鷹や葡萄の画を得意とし、天明年間頃から葡萄和尚とも称しています。諏訪渋川家の始祖となった人物で、高価買取も期待できるでしょう。

このページの目次

2.天龍道人の掛け軸作品についての概要

天龍道人(1718年~1809年あるいは1810年)は、いまだ謎の多い人物です。14歳の時に父が佐賀藩主の怒りにふれて任を解かれたことにより、流浪の人生が始まったと伝わります。研究によると絵画制作が始まるのは明和8年54歳頃で、画技修得後かなりの時を経て絵画制作を始めたことになります。以来亡くなるまでおよそ40年にわたって特に鷹や葡萄画を精力的に描きました。「天龍道人」という名は、諏訪湖を源流とする天龍川にちなんで称したようです。

3.天龍道人の掛け軸作品の歴史や情報

天龍道人は享保3(1718)年、肥前鹿島藩家老・板部堅忠の四男として鹿島に生まれたとされています。姓は王、名は瑾、字は公瑜、通称は渋川虚庵、別号に草龍子、水湖観、錦水、鵞湖などがあります。18歳で長崎に遊学し、沈南蘋の門人・熊斐に学びました。その後諸国を漫遊し、龍造寺主膳と称して国事に奔走。尊王論者・竹内式部らとともに明和事件や宝暦事件に加担したことにより、以後難を避け姿を隠したとありますが、前半生は定かではありません。60歳頃に信濃の諏訪に現れ、その湖畔の風光を愛してこの地に留まりました。文化6年没、92歳(あるいは文化7年没、93歳)でした。

4.天龍道人の掛け軸作品の代表作一覧

  • 葡萄に栗鼠図(1771年)
  • 梅に鷹図
  • 粟穂に叭々鳥図
  • 葡萄に鷹図
  • 葡萄図

5.天龍道人の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

査定にあたって重要視されるのは作品の真贋です。「天龍道人」の款記は70歳頃から見られますが、作品のすべてに必ずしも「天龍道人」との記名があるとは限りません。また作品の画題や保存状態なども査定に大きく関わってきます。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • どのような画題か(葡萄や鷹が好まれます)
  • 確かな署名や落款印があるか
  • 由来はないか
  • 箱書や書付など真作を保証するものがないか
  • 保存状態は良好か

6.天龍道人の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

天龍道人の作品はネットオークションで79,700円の価格で落札された例がありました。絹本着色の掛け軸作品で、画題は『梅鷹図』、サイズは掛け軸全体が177cm×46cm、本紙が92.5cm×3.5cm、状態は「オレ・シミ・イタミ・その他」と記されていました。

7.天龍道人の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

天龍道人は信濃を訪れた際、藩主の勧めにより諏訪に一家を興して渋川貫之と称し、諏訪の渋川家の始祖となったと伝わっています。画名の高い人物でもあり買取価格にも期待ができます。お手元に天龍道人の作品がございましたら、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めいたします。