董 其昌(とう きしょう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.董 其昌の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

董其昌は、後世に非常に大きな影響を与え「芸林百世の師」と称えられた、明時代随一の芸術家の一人です。董体とも言われる限りなく天衣無縫な書、心的世界を表現したかのような独特の曲線と際立つ色彩の山水画は、清の皇帝にも敬愛されました。作品の希少価値は極めて高く、期待以上の高額査定となる可能性も高い作家です。

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2.掛け軸作家「董 其昌」についての概要

董其昌は官僚としても一時は出世しましたが、政治よりも自らの画法の研鑽と古典の研究に勤しみ、生涯、芸術のさらなる高みを目指し続けました。康煕帝が礼賛した書は清朝で正統とされ、また、南北二宋論を提言し中国画理論の基礎を固めるなど、以降の作家に中国書画の方向性を決定づけたとも言える偉大な功績を残しました。

3.掛け軸作家「董 其昌」の生い立ちや歴史

董其昌は、1555年に現在の上海市で出生しました。13歳で科挙の童試を突破するなど優秀で、1589年、35歳で進士となり官僚として活躍し始めます。しかし1599年に政治的敗北たる左遷の憂き目に遭い職を辞して後は、立身出世を目指す官僚の道との距離を取るようになり、任官してもしばらくすると隠退するといった日々となりました。故郷で詩、書、画の腕を磨く生活をこよなく愛し、1636年、享年82歳で逝去しました。

4.董 其昌の掛け軸作品の代表作一覧

  • 行草書巻(1603年)
  • 高逸図(1616年)
  • 仿董源青弁山図(1617年)
  • 邠風図詩巻(1621年)
  • 仿古山水図冊(1621年)

5.董 其昌の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

市場では、真作保証されていない作品でも肉筆のものであれば、査定額が高騰することが多いと言えます。作品に作家の個性が明確に現れているもの、保存状態が少しでも良好なものなどは、さらなる高額落札に結びつくことも多くあります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 画題、個性の表現など作品の完成度はどうか
  • 保存状態は良好か(シミ、カビ、欠けなどがないか)
  • 作者本人の署名(落款)があるか
  • 尺の大きさはどうか
  • 付属品は揃っているか(共箱・袋・軸先などが残っているか)
  • 董其昌の真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良し)

6.董 其昌の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

古い時代のものとなることから、保存状態に多少難がある作品でも肉筆で署名、落款がある場合は評価が高く、本紙のシミ、汚れの多寡や作品の完成度によって査定額は大きく変動しています。作家の特徴がよく表現された山水画や書では、とくに高額落札となることが多いと言え、縦29cm、横630cmの書巻物は、作品に「イタミ、シミ、折れ」があり、「裏面に修理跡あり」という状態でしたが、作家独特のつやつやしい書風が見事な逸品で411,931円で落札されました。また、作品全体サイズが縦180cm、横63cmの山水図では、傷みやしみなどがあり、表具に「大きなイタミあり」という状態でしたが、署名があり、ねっとりとした独特の筆致など作者の個性をよく伝えるものだったため、433,498円で落札された実績があります。

7.董 其昌の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

革新的な傑作を生み出し、後の文人画家に理論的な道筋も提示した董其昌は、清代中国美術の運命を変えたとも言える希代の大家です。鮮烈な魅力に満ちた作品は、書、画ともに高値となる可能性が高いです。お手元に作品がありましたら、古さの気になるものでもぜひ査定に出されることをおすすめいたします。

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