土佐 光貞(とさ みつのぶ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1. 土佐 光貞の作品を売りたいお客様へ

数々の名手を世に送り出した流派として知られる土佐派ですが、土佐光貞は嫡流から離れた別家初代で、土佐派19世土佐光芳の次男にあたる人物です。ただし、本家の光淳と並んで禁裏絵所預として活躍し、以降本家よりも繁栄を重ねることとなりました。

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2. 土佐 光貞についての解説

江戸時代中期から後期にかけて活躍した土佐光貞は、宮中絵師としてのちに土佐派の中心人物として躍進する事になります。土佐派といえば、宮中のお抱え絵師として大和絵を得意としてきましたが、本来大和絵とは中国を代表とする唐絵に対比する絵でした。当初は国風文化の影響の強いものでしたが、時代が下るとともに絵巻きや屏風絵・襖絵が増え、それまであまり見られなかった似絵と呼ばれる肖像画も描かれるようになってきたのです。この流れは、現代の日本画の大本とも言えるもので、土佐派は重要な役割を担ってきました。

3. 土佐 光貞の歴史

土佐光芳の次男として生まれた土佐光貞ですが、1754年に分家すると本家の光淳と並んで禁裏絵所預となります。この時、従六位上・内匠大屬となり、幾度も大嘗会悠紀主基屏風を描き実績を作っていきます。もともと兄光淳よりも、絵の才能に秀でていた光芳は、30歳という若さで兄が早急した為、その後の土佐派の中心人物となり、寛政度内裏障壁画造営や清凉殿の障壁画を手掛けました。最終的には、従四位上にまで昇叙し、内匠大属・左近衛将監・土佐守等を歴任しました。

4. 土佐 光貞の代表作

  • 富士二鷹三茄子図屏風
  • 浜松図
  • 伊達政宗像
  • 高砂
  • 寿老人・若松双鶴図

5. 土佐 光貞の作品の買取査定ポイント

大和絵を得意とする土佐光貞は、宮中絵師だったこともあり、残された作品の多くは使用した紙の質や顔料まで、かなり高価なものが使われているのが特徴です。新作とされる作品も、オークションなどで見かけることがありますが、贋作もかなり多い絵師で、真贋の決め手が一つのポイントとなってきます。

代表的な査定ポイント
  • 署名あるいは落款が押されているか
  • 真作であること
  • 入手経緯やルートがはっきりしていること
  • 保存状態の良しあし

6. 土佐 光貞の作品の取引相場価格

オークションで見られる土佐光貞の作品は、模写もありますが、真作とされる作品も出品されているようです。光貞の真作として、題名 双幅・不老長生殿 横約40㎝×縦約104㎝  表層 横約52.3㎝×縦約191㎝といった大きさで、典型的な大和絵の描かれた双幅一対の作品で80,000からの入札となっています。

7. 土佐 光貞の作品の買取についてのまとめ

人気の作画家によくありがちの贋作といった問題ですが、土佐光貞の作品もそうした贋作の多い傾向にあります。掛け軸は、特に贋作が多いとされていますので、真贋の見極めには細心の注意を払う必要があります。