土佐 光武(とさ みつたけ)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.土佐 光武の作品を売りたいお客様へ

土佐光武(1844年~1930年)は幕末・明治期に活動した土佐派の画家です。土佐分家4代目として父・土佐光清の跡を継ぎました。御用絵を多く手掛け、明治年間には京都府画学校で教鞭を執り、後進を育てました。大和絵の伝統を受け継いだ画家です。買取価格も期待できるでしょう。

このページの目次

2.土佐 光武についての解説

土佐派は巨勢公望の門人・春日基光を遠祖とし、数々の名手を世に送り出した大和絵の流派です。江戸期には絵所領に世襲し、幕末に至るまでその地位は維持されました。丁寧で繊細な作風が特徴です。土佐光武も画法を父に習ってその跡を継ぎ、禁裏画所を務めました。維新後には土佐家書画会を企画するなど土佐派の再興に尽力しています。

3.土佐 光武の歴史

土佐光武は天保15(1844)年、土佐家分家3代目・土佐光清の子として京都に生まれました。幼名は恒丸です。禁裏画所をつとめ、嘉永7年従六位上、豊前介となり、以後正六位下、土佐介、従五位下、土佐守に至りました。安政2年に行われた内裏造営に際し、清凉殿の襖絵制作に関わっています。明治13年京都府画学校への出仕を拝命し、同校商議員も務めました。15年第1回内国絵画共進会に出品。23年には東京青山御所杉戸絵を揮毫しています。大正5年に没しました。

4.土佐 光武の代表作

  • 都林泉名勝図会月次絵

5.土佐 光武の作品の買取査定ポイント

土佐光武の作品の査定にあたって重要なポイントはその真贋にあります。真作を保証する鑑定書や書付、名家の旧蔵であった由来などがあると査定額は高くなります。また作品の状態やサイズ、画題なども総合評価に大きく関わってきます。

代表的な査定ポイント
  • 真作を保証するものがあるか(極や鑑定書など)
  • 土佐光武の署名・落款があるか
  • 保存状態は良好か
  • どのような仕立てか
  • 画題はなにか
  • 由来はないか

6.土佐 光武の作品の取引相場価格

土佐光武の作品はネットオークションで真贋不確かな作品ですが、平安人物を描いた画賛ものが40,000円で落札された例がありました。絹本着色の掛け軸で、讃は冷泉為紀、サイズは掛軸全体が208cm×55cm、本紙が115.5cm×41cm、象牙軸で状態は「上」と記されていました。

7.土佐 光武の作品の買取についてのまとめ

日本の伝統的なモチーフを描いた土佐派は、近世において浮世絵などの新しい興隆を促し、日本の美術史に大きく影響を与えています。土佐光武は幕末を迎え、また明治を生きた土佐派の一人でした。その画は価値の高いものといえましょう。もし土佐光武の作品をお持ちでしたら、一度査定に出してみることをお勧めいたします。