月岡 耕漁(つきおか こうぎょ)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.月岡 耕漁の作品を売りたいお客様へ

月岡耕漁は、明治時代から大正時代にかけて活躍した浮世絵師、日本画家です。肉筆の花鳥人物を得意としていましたが、能楽関係の作品を多く描いたことでも知られています。皇室献上作品の他、国立能楽堂・東京国立博物館などにも作品が収蔵され、海外では画集も出版されています。月岡耕漁の卓越した描写力から生み出された作品は非常に人気が高く、真作であれば数百万円の値がつく可能性もあります。

このページの目次

2.月岡 耕漁についての解説

月岡耕漁(1869年~1927年)は日本橋に生まれ、母が月岡芳年と再婚したことから、師匠でもある芳年の没後に月岡姓を継ぎました。はじめは年久と号していましたが、芳年の没後、尾形月耕に師事してからは耕漁の号を得ました。その傍ら、松本楓湖にも学んで湖畔の号もあります。娘は、能画を得意とした月岡玉瀞、弟子に松野奏風がいます。

3.月岡 耕漁の歴史

月岡耕漁は12歳で横浜で輸出品を生業とする伯父の宮内林谷に陶器の絵付けを3年間学び、日清戦争の辺りから錦絵を手掛け始めました。浮世絵といえば歌舞伎役者絵が主流を占める中、能楽関係の作品を多く描いたことで知られています。特に、舞台風景に取材した能楽画を得意とし、上質な紙、絵具、金銀泥を使用する贅を尽くした優美な作品が多いのが特徴です。1890年に日本美術協会にて『反魂香図』で褒状を受け、以後毎年展覧会に出品し受賞を重ねました。

4.月岡 耕漁の代表作

  • 謡曲竹雪図
  • 能楽図絵(1899年〜1901年)
  • 能楽百番(1922年〜1925年)
  • 紅葉狩(1924年)
  • 道成寺能面図

5.月岡 耕漁の作品の買取査定ポイント

月岡耕漁の作品は能楽画、日本画のどちらも人気が高いですが、その反面で贋作も多いです。鑑定が非常に難しい作家ですが、日本の百貨店や画廊などで目録や証明書付きで購入された作品であれば価値が保証されています。まずは月岡耕漁本人の真作であるかどうかが大きなポイントです。また保存状態は良いか、制作された年代やタイトルがはっきり分かっているかなどの一般的な骨董品の査定基準が当てはまります。

代表的な査定ポイント
  • 大きさ(高さ、横幅をご確認ください)
  • 作品の種類(神仏画、花鳥画、山水画など図柄わかれば、お知らせください)
  • 保存状態(シミや破れのないきれいな状態で保存されていれば、高く買取できます)
  • 作家名・作品名(掛軸には落款(らっかん)と呼ばれる印鑑やサインがあります)
  • 付属品(掛軸を入れる共箱や鑑定書があれば一緒にお持ちください)

6.月岡 耕漁の作品の取引相場価格

月岡耕漁の掛け軸『一灯』は、オークションにて約50,000円で取引されました。この作品は軸先が骨、サイズが195cmx54cm、絹本です。月岡耕漁の掛け軸作品はオークションでの取引事例は多くなく、平均落札価格は50,000円です。状態の良い作品には100,000円の値がつくこともあります。月岡耕漁の真作であることが証明できる作品であれば、さらに高値で取引される可能性が高まるでしょう。

7.月岡 耕漁の作品の買取についてのまとめ

能は、日本を代表する伝統芸能のひとつです。月岡耕漁は能画の名手であり、浮世絵の伝統技術を発展させ超絶技巧で表現した作品には国内外問わず注目が集まっています。月岡耕漁の作品を売却しようと思っているのなら、真作証明できることはもちろん、作品の保存状態、付属品が揃っていることも合わせて確認しておきましょう。