月岡 芳年(つきおか よしとし)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.月岡 芳年の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

月岡芳年は、幕末から明治前期にかけて活動した浮世絵師です。歴史絵、美人画、古典画、合戦絵などさまざまな浮世絵を手がけ、独特の画風を持つ絵師として有名です。その作品は現代でも歴史の教科書や、テレビなどのメディアなどで目にすることが多く、絵柄を見れば見覚えのある方も多いはず。ここでは、月岡芳年の人となりや歴史、またその作品について触れながら、その魅力に迫ってみましょう。

このページの目次

2.掛け軸作家「月岡 芳年」についての概要

月岡芳年は、本名を吉岡米次郎(よしおかよねじろう)といい、のちに月岡を名乗りました。美人画、風俗画などの伝統的浮世絵のほか、歴史的な事件を題材にした錦絵を手がけるなど、幅広いジャンルの絵を多く残しています。特筆すべきは,無惨絵の描き手として知られていることです。浮世絵の時代が終わりを告げるころに最も成功した「最後の浮世絵師」として多くの人から認められていますが、残酷な場面を描く絵師というイメージが勝り、専門家の評価が振るわないころもありました。その後は、生涯を通じた画業が多くの人に知られるようになり、再評価されるようになりました。

3.掛け軸作家「月岡 芳年」の生い立ちや歴史

月岡芳年は、少年時代から画師として活躍しています。12歳で歌川国芳に入門、15歳のときに吉岡芳年の名で最初の挿絵を描きます。同年に、錦絵初作品『文治元年平家一門海中落入図』(大判3枚続)を一魁斎芳年の号で発表しました。慶応元年に「月岡」を名乗った後に、兄弟子の落合芳幾と歌舞伎の血なまぐさい残酷な場面を集めた『英名二十八衆句』を書きます。そこから、幕末の動乱期のなか、実際に戦場に行き写生するなどして、凄惨なシーンを描いた作品を多く残しました。明治3年頃から精神的に病みはじめ、作品数は減ります。しばらく病に伏せっていましたが、明治6年に新しい蘇りを意味する号、大蘇芳年に変え復活を期します。このころから、洋画の技法などを研究し技を伸ばすことに勤めて、歴史的な事件を題材にした作品を多く残しました。明治10年、西南戦争が勃発したためこれを題材にした絵を多く書きました。その後新聞の挿絵画家として高い給料で雇われたりなどしていましたが、明治18年、代表作『奥州安達が原ひとつ家の図』などにより、当時の絵師ランキングの一位になり、明治浮世絵界の第一人者の地位を不動のものとしました。このころになると、弟子も200人余りいたと伝えられています。その後、浮世絵色から脱した本画家としての世界を広げるよう努め、弟子たちもほかの画家に学ばせるなどしています。芳年の絵は師の国芳から色遣いや自在な技法を受け継ぎながらも、構図や技法の点で独自の工夫が見られます。動きのある人物をストップモーションのように止めて見せる技法は、その後昭和期になってから発展した漫画や劇画に共通するものであり、「劇画の先駆者」と評する声もあります。

4.月岡 芳年の掛け軸作品の代表作一覧

  • 文治元年平家一門海中落入図  1853年
  • 英名二十八衆句 1867年
  • 魁題百撰相  1868年
  • 東錦浮世稿談 1869年
  • 桜田門外於井伊大老襲撃 1874年
  • 美立七曜星 1878年
  • 奥州安達が原ひとつ家の図 1885年
  • 月百姿 1892年

5.月岡 芳年の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

月岡芳年は歴史に名を遺す有名画家のひとりであり、高値が期待できます。まずは、本物かどうかということと、作品によっては150年以上前のものになりますので、保存状態がポイントとなります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 版画か肉筆か
  • 版画の場合、初刷りか後刷りか
  • 大きさはどれくらいか
  • 連続した絵の場合全部そろっているか
  • 共箱と箱書きが欠損していないか
  • 軸の材質
  • カビ、褪色、磨れや汚れ、破れ、シミの有無
  • 落款が押されているか
  • 加筆痕や修復痕があるか

6.月岡 芳年の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

月岡芳年の作品でオークションに出されるものは木版画が多く、落札価格を平均すると25,000円程度です。人気も高く需要もあり、なおかつ出品点数も多く、市場をにぎわしています。最近の高値の例としては、Yahooオークションで1886年の作品、『月百姿』の中の一つ、『大物海上月弁慶』(縦37cm×横25.5cm)が48件の入札の末、341,000円で落札されていました。このほか、弁慶と義経の有名な橋の上の戦いのシーンを描いた錦絵『義経記五條橋之図』の初刷り(大判三枚続、1881年)が185件の入札の末、199,000円で落札されていました。

7.月岡 芳年の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

幕末期から明治中期にかけて活躍した『最後の浮世絵作家』、月岡芳年は、古美術を知り尽くしたプロに鑑定してもらいましょう。ネットオークションでは売る方も買う方も真贋がわからないまま売買されて,せっかくの作品も正しく評価されているのか疑問。やはりここは,プロの目利きにしっかり見てもらうのが一番。人気の高い作家ですから高値が付く可能性は高いでしょう。

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