鶴澤 探索(つるさわ たんさく)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1. 鶴澤 探索の作品を売りたいお客様へ

鶴澤派の3代目として知られる鶴澤探索は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した絵師で、祖父・父同様に狩野派の画風を受け継ぎました。鶴澤派としても、盤石の地位を築いたのが探索で、幕末までその家格を維持することになります。

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2. 鶴澤 探索についての解説

鶴澤探索の偉業としてまず挙げられるのは、これまで一般の宮中絵師と変わらなかったのが、月扇料として扶持を貰うようになり、鶴澤家の家格を向上させたことにあります。もちろん、祖父父とともに鶴澤家は禁裏のお抱え絵師であったことは間違いありませんが、その実態は臨時の御用を務めて、単に画料を貰うだけのものだったからです。また、御所お抱えの絵師として、土佐派の土佐家は第一人者たる地位でしたが、鶴澤家は土佐家に次ぐ家格を得ることになります。

3. 鶴澤 探索の歴史

鶴澤探索は、鶴澤探鯨の息子として生まれ、祖父父の足跡を辿るように宮中絵師として活躍した人物で、円山応挙の最初の師としても知られています。若くして頭角を現し、28歳で法橋・41歳で法眼に叙され、その翌年には御月扇調進ならびに、尤常式御用を仰せつけられることになります。父鶴澤探鯨の画風を受け継ぎ、京都画壇にもこの人ありとも称されました。作風としては、狩野派の画風だけではなく、京狩野風や大和絵風も描き、父同様に多彩性を見せてくれます。残念ながら、実子はおらず、養子か婿養子として鶴澤探泉が家督を継ぐことになりました。

4. 鶴澤 探索の代表作

  • 群鶴図(1765年)
  • 曇華院本堂障壁画
  • 四季草花図屏風
  • 松に孔雀図屏風
  • 洛中洛外図屏風

5. 鶴澤 探索の作品の買取査定ポイント

鶴澤探索は宮中絵師であった為、作品の多くは壁画図や屏風絵などが、かなり多いというのがその特徴です。したがって、掛け軸などの小物は比較的少なく、オークションなどでもほとんど見かけることはありません。過去にはいくつかの作品が出品されましたが、入手経緯やルートも確かめておく必要があるようです。

代表的な査定ポイント
  • 作者の知名度や代表作
  • 保存状態の良しあし (シミ、カビ、しわ、破れ、日焼け、色落ち、虫食いなど)
  • 共箱・箱書きの有無

6. 鶴澤 探索の作品の取引相場価格

オークションでは、あまり見かけることのない鶴澤探索ですが、過去のオークションでは掛け軸が何度か出品されています。竜虎図は、狩野派を象徴する図案ですが、本作品の大きさは 本紙絹本 縦51㎝×横98.5㎝と小ぶりなサイズで、水墨画で描かれた探索晩年の作品です。残念ながらかなり状態難ありで、17,000円で落札されたようです。

7. 鶴澤 探索の作品の買取についてのまとめ

鶴澤探索の作品は、一般市場にあまり出回らない為、保存状態の良いものが出品されれば、それなりの高値がつくことも予想されます。ただし、真贋の見極めは慎重に行うことが必要でしょう。