歌川 豊広(うたがわ とよひろ)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.歌川 豊広の作品を売りたいお客様へ

浮世絵師の歌川豊広の作品は美人画や挿絵などを中心に様々なものが出回っています。保存状態などによっては良いお値段もつきますので、どのような作品があるのか、いつ頃描かれているものが多いのか、査定のポイントなどを理解しておくと査定の際に役立つでしょう。

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2.歌川 豊広についての解説

歌川豊広は、歌川豊春に入門して作画を始めました。初代歌川豊国とは同じ門下ですが、豊国の作品と比べると豊広の作品は地味だといわれ、清楚で寂しげな表情の女性の絵を多く手掛けました。また、版本の挿絵などを中心に活躍していたこともよく知られています。主な作品は美人画ですが、風景画も若干あり「東海道五十三次」の作者として広く名を知られている歌川広重の師です。

3.歌川 豊広の歴史

歌川豊広は、その代表作が錦絵であることからもわかるように、浮世絵の木版画である錦絵を多く描いたことでも有名です。そして、挿絵にも優れた能力を発揮し、江戸時代後期の著名な読本作者である曲亭馬琴にその才能を認められていました。また、その教え子が多く活躍していますので指導の面でも優れた人だったのでしょう。歌川広重の他にも息子の歌川豊清や歌川広近を始め、多くの著名な浮世絵師がいます。中でも歌川広昌は、沼津で旅人のための宿「太平屋」を営んだことでもよく知られています。

4.歌川 豊広の代表作

  • 「豊国豊広両画十二候」享和元年(1801)
  • 「江戸八景」天明から文政10年(1827)

5.歌川 豊広の作品の買取査定ポイント

「豊廣画」と書かれているかどうかで本人のものか判断できます。また、シミ、汚れがあったり挿絵の本であったら、ページが虫損などで切れていたりするとマイナス評価でしょう。なるべくきれいなものの方が良いですし、1巻から10巻あるなどシリーズ物がそろっているのも良いでしょう。さらに付属になる桐箱などがあると評価は上がります。

代表的な査定ポイント
  • 破損があるかどうか
  • シミの程度がどのくらいか
  • 桐箱などの付属品はあるかどうか
  • 作者が描いたという記述があるかどうか

6.歌川 豊広の作品の取引相場価格

歌川豊広の作品は、オークションのサイトで、799円から74.000円で取引されています。歌川豊広は挿絵なども多く手掛けていたので、その作品はあちらこちらに残されていますので出品数も多いです。けれども、江戸時代の作品なのでその多くは汚れやシミが目立ち、虫食いなどでページが切れていますのでマイナス評価になります。とはいいましても、付属品があったりシリーズ物の巻数がそろっていたりすると高額評価の対象になりますので1巻だけでなく他の巻もあるか、巻がそろっているかどうかよく探してみるとよいです。もしかしたら、他の場所に他の巻があったということもあり得るでしょう。

7.歌川 豊広の作品の買取についてのまとめ

歌川豊広の作品は割と多く出回っていますので、お家の中や実家などを探してみましょう。もしかしたら、祖父母が保管していたということもあるかもしれませんから、ご両親の実家も見てみるとよいかもしれません。多少の汚れなどがあってもとりあえずオークションに出してみることをおすすめします。