上部 茁斎(うわべ せっさい)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.上部 茁斎の作品を売りたいお客様へ

上部茁斎は江戸時代後期の日本画家です。写生的画風を特徴とし、江戸時代の日本画の一派である円山派の絵師の1人として、その画風を伊勢に伝えました。その門下は百数十人にまで上ったと言われており、門人には林棕林などが知られています。歴史的・市場価値共に高く評価されている掛け軸作家です。

このページの目次

2.上部 茁斎についての解説

上部茁斎(1781年~1863年)は伊勢出身、江戸時代後期の画家です。橋村正均の子であり、上部光映の養子となった上部茁斎は、名を光茁、字は子海、通称は雅楽助、別号に松風画屋・紫芝翁、本姓は橋村と言いました。円山派の由緒正しい門人「応挙十哲」の1人である岡村鳳水に画を学び、円山派の画風を伝えた絵師で、外宮の祠官で正四位下に至っています。

3.上部 茁斎の歴史

上部茁斎は1781年、伊勢に生まれました。上部光映の養子となり幼い頃から画を好んだ上部茁斎は、兄に倣って狩野派を学んだ後、円山応挙の画風を後世に伝えた岡村鳳水の門に下りました。尾張を遊学し、隋陸宮図を模写。この頃から技術が長じ、名前も知られるようになりました。茶道も得意としたことで知られ、上部茁斎の門人は百数十人にまで上ったと言われています。1863年に82歳で死去しました。

4.上部 茁斎の作品の買取査定ポイント

上部茁斎の作品は市場で流通している物が少なく、よって上部茁斎本人の作品であることの証明が重要な意味を持ちます。鑑定書などがあると、査定額アップにつながるでしょう。掛け軸であれば軸先や箱などの有無など、付属品の状態も査定額に影響します。

代表的な査定ポイント
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればお持ちください)
  • 上部茁斎の署名・落款(らっかん)があるか
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • しみや汚れ、欠けなどがなく保存状態は良好か
  • 作品の素材の質、種類

5.上部 茁斎の作品の取引相場価格

上部茁斎の作品は、残念ながら市場にあまり出回っていません。円山派の特徴とも言うべき、写実的技法が如実に現れた作品で、状態も良いものであれば買取が可能な場合もあります。もし上部茁斎の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

6.上部 茁斎の作品の買取についてのまとめ

円山派の第一人者に絵を学び、自らも多くの門下生を育てた円山派の後継者の1人、上部茁斎。その功績は大きく、数々の門人によって円山派が発展する基礎を築きました。伊勢を代表する絵師として人気も高い作家ですので、もし作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出されてみることをお勧めします。