和田 三造(わだ さんぞう)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.和田 三造の作品を売りたいお客様へ

和田 三造は、兵庫県生まれの画家で、明治から昭和にかけて洋画、油彩画、工芸や水墨画など多様な作品を残しました。東京美術学校(現在の東京芸術大学)の教授にもなり、「色の標準」を発表し色彩の研究家としても知られています。

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2.和田 三造についての解説

白馬会研究所で黒田清輝に師事した和田三造は、白馬会展・官展で多くの賞を受賞します。文部省派遣留学生としてヨーロッパ各国やインド・ミャンマーを周り、洋画と東洋美術の研究を行いました。その後、日本染色工芸協会や日本色彩研究所を設立し、色彩の研究でも成果を残しています。東京美術大学教授となり、文化功労者にも選ばれました。

3.和田 三造の歴史

和田三造は、兵庫県朝来郡生野町にて1883年3月3日に生まれました。黒田清輝のもとで住み込み書生として絵を学び、1901年には現在の東京芸術大学に入学します。大学卒業後に出品した作品が受賞し注目を集め、1907年に文展に出した「南風」が最高賞を受賞しました。1909年に文部省美術留学生として様々な国で美術の研究をし、帰国後に装飾工芸や色彩研究に力を注ぎました。1954年には色彩・衣裳デザインを担当した大映映画「地獄門」で、第27回アカデミー賞で衣裳デザイン賞を受賞しました。

4.和田 三造の代表作

  • 南風(1907年)
  • 大葬(1933年)
  • 按摩さん(1936年)
  • 雨の隅田川(1937年)
  • 興亜曼荼羅(1940年)
  • けしの花(1960年)

5和田 三造の作品の買取査定ポイント

和田三造は洋画家として有名ですが、掛け軸にはあまり洋画は使われません。しかし日本画も多く残しており、現在取引されている掛け軸は和田三造が昭和中期に描いた日本画が多いようです。和田三造は掛け軸が入っていた箱にもきちんと名前を記載していることが多く、その箱が残っていればプラスの査定になりやすいです。またシミやヤケなどの作品の状態や、本人が描いたことがわかる印などがあるかもとても重要です。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 箱の有無
  • 絵画の状態(シミ ヤケなど)

6.和田 三造の作品の取引相場価格

和田三造は文化功労者として知名度が高いため、本物の作品は一般的な掛け軸より少し高めに取引されています。大体20,000円前後で取引されており、中には30,000円を超えるものもあります。掛け軸本体の大きさは、縦が約140cm、横が約74cmの大きさのものが多く取引されています。絵が描いてある本紙は縦が約40cm横が約70cmのものが多いです。シミやヤケなどができるだけ少ないと、きちんと保管していたと評価され、高値で取引されることもあります。

7.和田 三造の作品の買取についてのまとめ

和田三造が最初に受賞した「南風」は、平成30年に国の重要文化財に指定され再度注目を集めています。作品の状態によっては高値が付く可能性もあり、注目されている今がチャンスかもしれません。この機会にぜひ査定に出してみてはいかがでしょうか。