渡辺 公観(わたなべ こうかん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!
1.渡辺 公観の作品を売りたいお客様へ
渡辺公観は、1877年に生まれ、森川曽文に師事して日本画を学び、「文展」には第1回、第8回から第12回まで出品したことで知られています。また後に、「帝展」開設にあたって官展からは離れ、井口華秋、広田百豊と共に、「日本自由画壇」を創設したことでも知られています。
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2.渡辺 公観についての解説
渡辺公観は、1877年に滋賀県大津に生まれました。1893年に京都美術工芸学校に転校しましたが、1894年には学校を辞して森川曽文に入門し、そこで日本画を学びました。師事した森川曽文は1902年に没してしまいましたが、その後別の画家に師事することはなく、独自に自身の作品の研鑽につとめ、1906年に第一回文展に「進言」にて初入選、移行、大正3年から7年までの間に計4回の入選を果たしました。1938年、61歳にて生涯を終えました。
3.渡辺 公観の歴史
渡辺公観は、もちろん日本画家として、明治期の日本の日本画文化に大きな影響を与えたことは間違いはありません。文展への計4回の出品、独自の画業への研鑽から生み出された成果は、多くの画家たちに影響を与え続けてきました。また、「丸子船朝敦図」などに見られる当時の生活様式や船上の様子などは、後代にかけて、当時の様子を研究するうえでの希少性の高い資料と考えられています。しかし渡辺 公観の後代への影響としては、やはり「日本自由画壇」の結成・創設が見逃せないでしょう。
4.渡辺 公観の代表作
- 月下宿雁図
- 丸子船朝敦図
- 放牧
5.渡辺 公観の作品の買取査定ポイント
渡辺公観の作品は、その多くが掛け軸・額の形での作品として現存しています。このような古美術品の価値を決めるのは、基本的に絵画部分の汚れや破れがないこと、日焼けの程度などが挙げられます。また、額タイプのものでは箱に収められていたりしますが、その額縁の状態、そして箱の状態なども要素のひとつとして考えるべきでしょう。
代表的な査定ポイント- 真作であること
- 状態が良い(欠け、汚れがない)
- 日焼けの程度
- 評価の高い作品であること
- 箱など付属品の有無・状態
6.渡辺 公観の作品の取引相場価格
渡辺公観の作品の取引価格については、その作品点数が少ないこともあり、ある程度一定の価格帯で推移しています。おおむね取引実績のある作品については12,000円~25,000円程度の価格がつけられています。額縁の作品よりもやや掛け軸の作品のほうに高額の価格がつけられている傾向にあり、「月波に千鳥図」などでは25,000円の取引実績があります。古いものであり、日焼けや汚れはある程度あるものとして、その程度が軽いものに高い価格がつきやすいものとして考えておくとよいでしょう。
7.渡辺 公観の作品の買取についてのまとめ
渡辺公観は、日本画家として明治時代の日本画の文化を担った一人でもありますが、それだけではなく、後年、自由な日本画制作を目指して日本自由画壇を創設し、精力的に活動してきたことも見逃せない成果の一つです。取引価格については、汚れや日焼けの程度はもちろんのこと、真作であり、かつ評価の高い作品についてはより高い価値がつきやすいといえるでしょう。
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