渡辺 崋山(わたなべ かざん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説

1.渡辺 崋山の作品を売りたいお客様へ

渡辺崋山は、江戸時代後期の画家であり洋学者で、「蛮社の獄」により幽閉され、後に自害したことで歴史的にも有名な人物です。その作品の多くは国宝や重要文化財に指定されています。弟子に椿椿山・福田半香・岡本秋暉がいます。

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2.渡辺 崋山についての解説

渡辺崋山は、文晁に画才を認められ、画家として有名になります。また、田原藩家老として藩政改革や殖産興業に尽力しました。一方、洋学に興味を持ち、西洋画に取り組むようになります。後に、西洋画の技法を取り入れて、写実的画風を確立しました。西洋画を通して蘭学に興味を持ち、蘭学者と交流、尚歯会を結成。「慎機論」を著し、幕府守旧派に「蛮社の獄」を仕組まれ、郷国幽閉になりました。

3.渡辺 崋山の歴史

渡辺崋山は、寛政5年田原藩士の子として江戸に生まれます。名は定静、字は伯登・子安、通称は登。号は崋山。文化8年に画家・谷文晁に師事。26歳の頃には画家として有名になりました。文政8年に家督を相続、天保3年家老に就任します。天保4年高野長英や小関三英らの「尚歯会」に参加、多くの蘭学者との交流を深めました。天保10年自ら著した「慎機論」が、幕府を非難したと重罪に処せられます(蛮社の獄)。天保12年自刃しました。享年49歳。

4.渡辺 崋山の代表作

  • 『一掃百態』(1818)
  • 『四州真景図巻』(1825)
  • 『鷹見泉石像』(1837)
  • 『芸妓図』(1838)
  • 『黄粱一炊図』(1842)

5.渡辺 崋山の作品の買取査定ポイント

渡辺崋山は、西洋画の遠近法や陰影法などの技法を取り入れた独自の画風を確立、特に肖像画に優れました。それゆえに渡辺崋山の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかが重要になります。また、経年による傷みのある作品が少なくはありませんので、良質で希少な作品が市場に出れば、高額になる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れ)
  • 箱の有無

6.渡辺 崋山の作品の取引相場価格

渡辺崋山の作品は、模写の掛け軸が3.000円~50.000円、真作の掛け軸が10.000円~120.000円前後で取引されています。サイズとしては、全体寸法が縦120cm~220cm、幅30cm~70cmでした。おおむねどの作品も経年による汚れ、染み、折れ等が見られました。しかし、比較的状態の良い作品が200.000円~800.000の価格で販売されていました。ゆえに作品の状態、希少性、付属品等の有無によっては、先に紹介した金額以上で取引されるでしょう。

7.渡辺 崋山の作品の買取についてのまとめ

渡辺崋山は江戸後期の画家で、洋画を取り入れた独自の画風を確立、特に人物画に優れていました。その作品は、国宝や重要文化財になるなど高い評価を得ています。ゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、高額で取引される可能性があるでしょう。