渡辺 小華(わたなべ しょうか)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説

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2.渡辺 小華の作品を売りたいお客様へ

渡辺小華は、幕末から明治時代の画家で、蛮社の獄で幽閉された画家・渡辺崋山の次男です。渡辺小華も後に田原藩家老となります。父・崋山の画才を受け継ぎ、また師である椿椿山譲りの花鳥画に優れ、明治画壇で活躍しました。

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2.渡辺 小華についての解説

渡辺小華は、7歳で父を亡くし長兄も25歳で亡くなったため、家督を相続、幕末の田原藩の家老を務め、廃藩になった後は参事の職につきました。13歳から師事していた椿椿山が亡くなってからは、独り立ちし画事研究をしました。その後、絵画共進会などの展覧会において数度入選をし、賞を受賞するなど一流の画家の仲間入りを果たしました。また、東京にて画塾を開き多くの門人の指導にあたりました。

3.渡辺 小華の歴史

渡辺小華は、天保6年渡辺崋山の次男として、江戸の田原藩邸で生まれます。名は諧、字は韶卿、通称は舜治。天保12年父崋山が自害、その後弘化4年父の門人の椿椿山に師事、南画を学びます。安政3年長兄が25歳で急逝し、家督を相続、元治元年田原藩家老となります。その後、明治10年第1回内国勧業博覧会にて花紋賞を受賞。明治15年(1882)東京に移り、第1回内国絵画共進会で出品作が銅賞を受賞しました。明治20年53歳で亡くなりました。

4.渡辺 小華の代表作

  • 『渉園九友図』(1874)
  • 『烟草草綿ノ図』(1877)
  • 『牡丹に孔雀図』(1879)
  • 『鶏に蟷螂図』(1884)

5.渡辺 小華の作品の買取査定ポイント

渡辺小華が上京するまで滞在した豊橋での8年間は、百花園時代と呼ばれ、草花の写生において優れた作品を数多く残しました。ゆえに渡辺小華の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかが重要になります。また、経年による傷みのある作品が少なくはありませんので、良質で希少な作品が市場に出れば、高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れ)
  • 箱の有無

6.渡辺 小華の作品の取引相場価格

渡辺小華の作品は、模写の掛け軸が3.000円~25.000円、真作の掛け軸が10.000円~120.000円前後で取引されています。サイズは全体寸法が縦120cm~220cm、幅40cm~90cmでした。おおむねどの作品も経年による汚れ、染み、折れ等が見られました。また流通量もあまり多くはありません。ゆえに作品の状態、希少性、付属品等の有無によっては先に紹介した金額以上で取引されるでしょう。

7.渡辺 小華の作品の買取についてのまとめ

渡辺小華は、画家・渡辺崋山の次男で、早くに父を亡くしましたが、父の門人である椿椿山に南画を学びました。その才能は見事に開花し、明治画壇での活躍を大いに期待されましたが、53歳の若さで亡くなってしまいました。それゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、高額な金額で取引される可能性があるでしょう。