八木 奇峰(やぎ きほう)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.八木 奇峰の作品を売りたいお客様へ

八木奇峰は江戸後期から明治初期にかけて京都画壇に活躍した絵師です。花鳥風月を叙情的に表現した人物・花鳥画に秀で、四条派の絵師・松村景文門下の高弟の一人として名を連ねました。評価の高い絵師だけに、買取価格も期待できるでしょう。

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2.八木 奇峰についての解説

八木奇峰(1804年~1876年)は、明治初年に京都一千人におよぶ画人のうち第7位の評価をうけるほど、人気・実力を兼ね備えた絵師でした。また京都で一流の画人として活躍する一方、故郷である湖北の地にも数々の作品を残しています。

3.八木 奇峰の歴史

八木奇峰は文化元(1804)年、近江国浅井郡下八木村(現・長浜市下八木町)の農家に生まれました。名は致恭、字は子謙。幼少から絵を描く才能があった奇峰は、長浜にあった京狩野派の絵師・山縣岐鳳に絵の指導を受け、のち岐鳳の紹介により松村景文に師事しました。確かな画技は景文にも認められ、東本願寺白書院杉戸絵や元離宮二条城本丸御殿の襖絵および杉戸絵、御所の襖絵などの制作にも携わっています。明治9年没、71歳でした。

4.八木 奇峰の代表作

  • 蓮鷺図
  • 田家図
  • 芙蓉四十雀図
  • 紅葉鳩図
  • 松村景文像

5.八木 奇峰の作品の買取査定ポイント

八木奇峰の作品において査定の重要ポイントはその真贋です。共箱や書付など、真作を裏付けるものがあれば査定価格は高くなるでしょう。またサイズや画題、保存状態など、総合的な判断での評価となります。

代表的な査定ポイント
  • 真作を保証する書付などがあるか
  • 八木奇峰の署名・落款があるか
  • どのような保存状態か
  • どのくらいの大きさか
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布などが揃っているか)

6.八木 奇峰の作品の取引相場価格

八木奇峰の作品はネットオークションでの取引で、真贋不確かなもので39,500円の値がついたものがありました。紙本着色の掛け軸で、画題は『麦に蛍の図』、サイズは掛軸全体で176.7cm×40.2cm、状態は「古い物ですので多少の傷みや汚れ等ご了承下さい」と説明されていました。

7.八木 奇峰の作品の買取についてのまとめ

湖北に生まれ育ち、京都画壇の第一線で活躍した八木奇峰。郷土の誇りとして尊敬される存在です。近年、長浜城歴史博物館から『八木奇峰と二人の師匠 山縣岐鳳と松村景文』が刊行され、顕彰が深まっています。もし八木奇峰の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみてはいかがでしょうか。