山口 素絢(やまぐち そけん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説

1.山口 素絢の作品を売りたいお客様へ

山口素絢は、江戸時代中期から後期の円山派の絵師です。円山応挙の弟子で、応門十哲(円山応挙の門人のうち最も優れた10人をいう)のひとりです。人物画・花鳥画を得意とし、特に、優美な日本風の美人図を巧みに描きました。

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2.山口 素絢についての解説

山口素絢は円山応挙に画技を学び、香住の大乗寺障壁画制作に参加します。文化10年の「平安人物志」によると、その頃祇園の袋町に住んでいました。人物画を能くして、日本風俗の美人画を得意とし唐美人画を長じた兄弟子駒井源琦と並び称されました。また著書を数多く出版するなど、円山派画風の普及に努めました。

3.山口 素絢の歴史

山口素絢は宝暦9年に、呉服商の次男として京都に生まれます。姓は橘、字は伯陵、のち伯後、通称を竹次郎、号は山斎といいます。円山応挙に絵を学びます。寛政7年に師に従って香住の大乗寺障壁画制作に参加します。寛政8年洒落本「養漢裸百貫」の挿絵、文化元年には医学書「蘭療方」の器物などの挿絵を描きました。寛政11年から文化15年までに「倭人物画譜」や「素絢画譜」などを数多く出版しました。文政元年に享年60歳で死去しました。

4.山口 素絢の代表作

  • 『芸者図』
  • 『和美人図』
  • 『遊女雪見図』
  • 『遊女図屏風』

5.山口 素絢の作品の買取査定ポイント

山口素絢は優美な雰囲気を持つ日本風俗の美人画を得意としていました。遺存作品は比較的多いとされています。それゆえに山口素絢の作品の買取査定ポイントは、真に本人の作品(真作)かが重要になります。また経年による傷みのある作品が少なくはありませんので良質で希少な作品が市場にでれば、高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れ)
  • 箱の有無

6.山口 素絢の作品の取引相場価格

山口素絢の作品は、模写の掛け軸が2,000円~10,000円、真作の掛け軸が3,000円~50,000円前後で取引されています。おおむねどの作品も経年による汚れ、染み、折れ等がみられました。しかし大変状態の良い作品が120,000円で売りに出されていました。2017年放送されたテレビ東京系の「開運!なんでも鑑定団」においては150,000円の評価額となっていました。ゆえに作品の状態、希少性、付属品等の有無によっては先に紹介した金額以上で取引されるでしょう。

7.山口 素絢の作品の買取についてのまとめ

山口素絢は日本風俗の美人画を得意としており、遺存作品も比較的多くありますが、浮世絵に極めて近い内容を持つ点で注目されています。それゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、高額で取引される可能性があるでしょう。