山本 守礼(やまもと もりひろ)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.山本 守礼の作品を売りたいお客様へ

山本守礼は、1751年に京都に生まれた絵師です。通称は数馬、主水として知られています。京都で狩野探幽の流れをくむ画系の山本家6代目となり、のちに円山派に転向しました。円山派には弟の亀岡規礼も所属しており、大乗寺には兄弟それぞれで描いた障壁画が現存しています。人物や花鳥の描写に優れた才能を発揮したと言われていますが、短命のため現存している作品は10点ほどと、希少性が高く、真作であれば高値がつく可能性があります。

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2.山本 守礼についての解説

山本守礼は、1784年(天明4年)頃から円山応挙の門下として、人物や花鳥の障壁画を中心に作品を手がけています。大乗寺障壁画に参加した円山派の門人は、山本守礼、亀岡規礼、秀雪亭、島田元直の4人で、山本守礼は門人の中でも主要画家でした。大乗寺では中国の漢詩を絵にした「少年行図」が現存しており、馬に乗った少年を壮大な自然を背景に優美に描かれています。

3.山本 守礼の歴史

山本守礼は、1751年に京都で生まれました。1764年に兵庫寮下司鉦師となり、宮中御用などの職を経て、1781年に狩野探幽の流れをくむ画系の山本家に養子として迎えられました。1782年には鉦師を引退し、本格的に絵師の職に邁進していきます。円山派への転向時期は不明ですが、1784年には円山応挙の門下として尾張の旧明眼院書院、1787年には香美町大乗寺で障壁画を描いており、「少年行図」などの作品を遺しています。守礼は早くから門人になったと言われており、円山派の主要画家でした。不慮の事故で師よりも早く亡くなっており、跡は弟の亀岡規礼が継ぎました。

4.山本 守礼の代表作

  • 山水人物図(1784年)
  • 少年行図
  • 梅花狗子図
  • 美人機織図

5.山本 守礼の作品の買取査定ポイント

江戸中期に円山派初期の門下だった山本守礼は、現存数が少ないため希少性が高く、高額の査定が期待できます。高額となる条件としては、真作であるかが重要です。その他では、保存状態、印や落款があるか、箱の有無、作品のサイズはどれくらいかといったことによっても査定結果は変動します。

代表的な査定ポイント
  • 保存状態は良好か(補修せずにそのままお持ちください)
  • 真作かどうか(サインや落款が確認できるか、いつの時代の作品であるか)
  • 市場価値はあるか(有名作家の作品なら多少劣化していても高値が付きます)
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 掛け軸の素材の質、種類

6.山本 守礼の作品の取引相場価格

取引相場価格は、サインや落款が確認できるか、また保存状態は良好かによって大きく査定価格が変動します。山本守礼の作品は、現存しているもので10点ほどの作品しか確認できておらず、あまり市場に出回っていません。非常に希少価値が高く、高値で取引が見込める可能性があります。もし作品をお持ちでしたら是非お問い合わせください。

7.山本 守礼の作品の買取についてのまとめ

山本守礼が転向した円山派は、踏襲や伝授が中心だった日本絵画の中で、新しい技法を取り入れ、「写生派の祖」と言われています。眼前の対象を描く写生から生まれる作品は、人々や動物、植物、ときには自然現象さえも生き生きと描写し、多くの人々を魅了しました。山本守礼は、円山派の祖である応挙に早くから師事しており、障壁画を中心に作品を遺しています。江戸中期の円山派を支えた山本守礼の作品数は限られており、真作の存在は相当な価値が見込まれるため、一度査定に出してみることをお勧めします。