山本 雲渓(やまもと うんけい)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.山本 雲渓の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

山本雲渓は医師として、また絵師として、二足の草鞋を履いて活躍した江戸後期の人物です。小児科の名医であったそうですが、画業の評判も高く、讃岐金刀比羅宮をはじめ伊予各地の神社仏閣に、求め応じた作品が数多く遺っています。師・森祖仙の筆法を受け継ぎ、写実的で細密な毛描きの猿の画で知られました。

このページの目次

2.掛け軸作家「山本 雲渓」についての概要

山本雲渓(1780年~1861年)は幼いころから学問に秀で、大坂で医術を学んだのち、今治に帰郷して診療所を開きました。特に小児科に優れ、今治藩に典医として仕えたとも伝えられています。画は大坂に滞在した際、円山派の流れを汲む森狙仙の門に画を学び、写実的な密画の筆法を身につけました。特に猿の絵は、師の画と見まがうほどのものであったそうです。帰郷後、伊予の各地でその腕を揮い、地元では「雲渓さん」の愛称で親しまれています。

3.掛け軸作家「山本 雲渓」の生い立ちや歴史

山本雲渓は安永9(1780)年、野間郡大井村(現愛媛県今治市大西町)に生まれました。通称を雲平、諱は邑清、字は好徳、別号に月峰人、月峰斎、清月亭などがあり、画室は月光堂と称しました。山本家は代々庄屋であり、また医術もよくした家で、雲渓もまた医師を生業としました。寛政年間(1789年~1801年)に大坂に上ったとされていますが定かではありません。文政4(1821)年、金刀比羅宮の『鐘馗図』をはじめ、安芸厳島神社や大山祇神社、和霊神社など、各地の神社に多くの絵馬を残しており、伊予内外に50点余りの絵馬が確認されています。文久元年没、82歳でした。

4.山本 雲渓の掛け軸作品の代表作一覧

  • 鐘馗図(1821年)
  • 五匹猿図
  • 武松虎退治の図
  • 和藤内虎退治絵馬

5.山本 雲渓の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

作品の査定において、真作が証明できる鑑定書等があれば評価額は確実に高くなるでしょう。また山本雲渓は特に猿の画に秀でた絵師とされており、画題も重要なポイントになります。その他、保存状態が良いか、箱があるかなど総合的に鑑みての査定となります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 画題は何か
  • 山本雲渓の署名・落款があるか
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • どのような仕立てか
  • 状態は良好か

6.山本 雲渓の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

山本雲渓の作品は、ネットオークションで266,000円で落札された実績があります。『鹿猿図』という73歳描きの掛け軸作品で、絹本着色布装、表具全体のサイズは186cm×60cm、本紙は115cm×48cm、状態は「合せ箱、表具上部に痛み」と説明されていました。

7.山本 雲渓の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

山本雲渓は医師としてのみならず画家としての評判も高く、郷土の偉人として人気がある作家です。山本雲渓の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めいたします。

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